胃腸だって休憩したい
    
         
        〜ヨーグルト断食の勧め〜


                                   うさぎひめ
断食の理由
 時々、ヨーグルト断食をする。職場のランチタイムでヨーグルトと野菜ジュースだけの昼食を食べていると「それだけでは体に良くないよ」とか「痩せたいのだったら運動して痩せなさい」とか心配されてしまうのだけど、痩せるのが目的ではなく体の調子を整えるのが目的なので理解して欲しいところ。
 具体的には暴飲暴食を改めたいのだ。一人暮らしで自炊をしているのだが、つい作りすぎてしまう。そして残すのが嫌で食べ過ぎてしまう。加えて、デザートや菓子を食べるのが大好きで甘いものは別腹とばかりに、食べてしまうのだ。
 食べすぎると当然太る。眠くなる。そして胃が痛くなる。なんで、胃が痛くなるまで食べるのかと言われても、食べているときは胃の痛みを感じないで、食べ続けられてしまうのだ。それで食べ過ぎた翌朝起きて胃が痛くなっていると「ああ、またやってしまった」と自己嫌悪に。そんな習慣を断ち切るための断食だ。今回、二日間のヨーグルト断食を試みた。

断食一日目 やる気になれば我慢できる
朝食 ヨーグルト(黄な粉・黒砂糖・すりゴマ入り)
昼食 イチゴヨーグルト 野菜ジュース(ヨーグルトも野菜ジュースも市販のもの)
夕食 ヨーグルト(イチゴジャム入り) 豆乳 ドリンクゼリー(栄養補助食品)


 いつもはさんざん食事をした後、デザートのヨーグルトを食べる。それが、ヨーグルトとジュースなどのプラスαだけの食事で平気かと言われれば、結構大丈夫なもの。「これしか食べない」と決めればこれだけでお腹いっぱいになり満足するものだ。いつもは気持ちのおもむくままに食べてしまうが、やる気になれば意志の力でなんとかなるのではないかと思う。そこまで、気持ちを持っていくのはなかなか大変だけど。
 しかし、困るのはすぐにお腹がすいてしまうこと。12時半に昼食をとり、2時にはもうお腹がなっているという具合だ。ただ、職場にいるので食べ物は身近になく、仕方がないと我慢できる。仕事していれば空腹もまぎれる。それにいつも昼食後の2時か3時ころはお腹がいっぱいで眠くてたまらないけれど、断食期間中は満腹感が短いだけに眠くならないのが良い。
 お腹がすいて辛いのは帰りの電車だ。もうすぐ夕飯が食べられると思うと、急に空腹感が我慢できなくなる。家に帰ってすぐにドリンクゼリーのふたを開けてズルズルと飲み落ち着く。そしてゆっくりとヨーグルトを味わう。
 体重を量ると昨夜より1.1キロ減っていて励みになる。夜は何か食べたくならないうちに、早めに就寝した。

                   断食二日目の昼食



断食2日目 夕飯の粥をしみじみ味わう
朝食 ヨーグルト(いちごジャム入り)
昼食 ブルーベリーヨーグルト 野菜ジュース(ヨーグルトも野菜ジュースも市販のもの)
夕食 玄米粥

 朝起きると、軽い頭痛がした。風邪をひいたかもしれないと、豆乳だけ飲んで再び寝る。いつもは散歩や家事をする時間を睡眠にあて、ぎりぎりまで寝てヨーグルトを食べて出勤。まだ、頭痛はするが体は元気で今日も11階のオフィスまで階段で上る。仕事をしているうちに頭痛は治った。風邪ではなかったようだ。
 夕飯は残りご飯で粥を作って食べる。ひさしぶりのご飯をゆっくりかんで味わう。少し塩を入れただけの粥だが、おかずなしで充分おいしい。味覚が敏感になっている。
 体重は昨夜より1.2キロ減。2日間で2.3キロ減った。きつかったパンツが余裕ではけるようになり頑張った甲斐があったもの。こういうご褒美があると、またやろうと思う。

断食後 胃腸に訊きながら食事をする
 胃が小さくなったのを実感する。断食開け一日目の朝食は、うどん半玉と刻みねぎで焼きうどんを作って食べた。それでお腹いっぱいだ。
 昼食はポテトサラダと8枚切トースト一枚。いつもなら、あっという間に平らげてしまうが、固形物にまだ慣れない胃に負担をかけてはいけないと、よく噛んで食べるようになった。ゆっくり食べているうちに、胃の「もう食べられない」というサインをキャッチできるようになる。この感覚を忘れないようにすれば、暴飲暴食はふせげる。せっかく胃とのコミュニケーションができるようになったので、この感覚を大切にしたい。
 足が疲れたら座ればよいし、目が疲れたら目をつぶれば良い。しかし、胃が疲れても自分の意志では休ませることができない。自分が寝ていても、けなげに働いていたりするのだ。そう思うと、たまには断食をして胃を休ませてあげるのも良いではないかと思う。

ヨーグルト断食の方法
 私は5回目くらいで、結構自分なりに無理のない範囲でアレンジしてやっているのだが、基本的に二日間の断食中に食べられるのは下記のとおり。
・ ヨーグルト・・・1回120gを5回(一日目の朝・昼・晩の3回+2日目の朝・昼)分。
・ 野菜ジュース・・・市販のジュースでOK。自宅のジューサーで手作りしてもいい。2回分。
・ 栄養補助食品・・・ドリンクやゼリー状のもの。170キロカロリー以下のものがお勧め。一日目の夜の分1パック。
・ 豆乳・・・できれば素材そのままの豆乳がベスト。1回コップ1杯程度を2回分。

・ おかゆ・・・ヨーグルト断食を終える際の回復食として食べる。市販のレトルトが利用しやすい。
・ ミネラルウォーター・・・一日2リットルを目安に。お茶を利用してもよい。

 今回、軽い頭痛がしたのは意識して水2リットルをとらなかったせいかもしれないと、反省。私は仕事がある平日にやったが、断食中には眠気やだるさなどの症状がでることがあるのではじめて挑戦するときは、休日をお勧めする。
 
 参考文献「キレイになれるもっと断食ダイエット」(ファスティング愛好会著/フィールドワイ発行) ※挑戦する方は是非、本を読んでみてくださいね♪

                                 VELO12 8号掲載