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いまから山頂ですか!(=無理ですよ)と言われたあ(T_T)
富士見平を出発して、紅葉を見つけながら大日小屋に向かいます。
1時間ほど歩いて12時40分。
大日小屋に着きました。
次なる目標は大日岩。
と順調に歩いていたのですが
そんな時現れたのが
金峰山から下ってきたオヤジ。
「今から山頂に行くのか
上は雪が残っているぞ」
と、私たちに言うのです。
その言葉には
「それは無理だ」「それは無謀だ」
という含みがあって。
私たちはそうとう萎えました。
まだ時刻は1時前で
地図上のコースタイムでは
3時くらいには山頂に着く予定だし
アイゼンも持っているし。
でも、そんなことを言われて
なんかすごく不安に感じて
いやいや、
大丈夫だ
嫌な言葉は信じなくていい
と、心の中で思うものの、
なんか、もやもやして
「気持ちがいい山道だね~」
と気分を盛り上げて
彼とおしゃべりしながら
歩きました。
しかし
大日岩を過ぎたころから
雪が道に残ていて
足場が悪くなってきました。
森林限界が過ぎ
岩場になると
うっすらと雪が積もっていたり
凍っていたりして
滑ります。
大きな岩場など
どこに足をかけたらわからないし
滑ったら、ずり落ちて危ないし
途方にくれます。
体も疲れてきました。
とにかく一歩一歩、全身を使ってよじ登る
必死です。
そうしたら
いつも一緒にいる流産した子どもたちが
「ママ、頑張れ!」って応援している感じがして
(疲れて、幻聴を聞いたわけじゃないよ~)
すっごく力が湧いてきて、
なんとか、なんとか山頂にたどり着けました。
ほ~。
時間は4時10分。
予定より、1時間以上遅れての到着です。
もう、太陽は西日になっていて
山々が光って良く見えないよ~。
山頂あたりにはけっこう人がいて
景色を楽しんでいました。
なんだ、けっこうにんびりしてるじゃ~ん。
私たちも、大きな岩に座って休憩したけど
お尻が冷たくなってきて
4時20分に、山小屋に降りていきました。
コースタイムではここから山小屋までは15分。
でも、細い道には雪がついていて滑り、
なかなか前に進めません。
どんどん太陽が沈んで夕日になっていきます。
彼と
「真っ赤だな~、真っ赤だな~」
と、歌いながら
山小屋にたどり着いたのは
午後5時前。
30分以上かかりました。
私は小屋の前で沈む夕日を見ていたのですが
彼は一人でさっさと小屋に入ってしまいました。
え~(*´Д`)
と、思ったら彼はいつものように、高山病にかかってしまったようで。
ああ、山小屋に着いてからも大変だったのです。