home ● プロフィール ● 旅日記 ● うさぎコレクション ● 私の絵 ● 雑記帳 ● ブログ・うさぎくらぶ


真剣湯治の常連さんたち
今回の宿は不老閣。
増富温泉で一番人気の宿で岩風呂が有名です。
泉質はラジウム温泉。

チェックインして部屋に入ると
もう、布団が敷かれていました。
温泉から出た後横になって休むためです。

Wi-Fiのパスワードがあったけど、なかなかつながりません。
廊下に出てロビーに近づいたら少し入りました。
部屋にもよると思うのですが、部屋でのWi-Fiは期待できません。

古い旅館ながら掃除はゆきとどいていました。

部屋から川の流れが聞こえます。
休まります。

温泉まんじゅうをいただいてから
さっそくお風呂に入りに行きます。

内風呂は二つあって日替わりで男女交代。
一日目のお風呂は「長寿の湯」です。

温かい沸かし湯に入って
体を温めてから30~33度の温泉に入るのを
繰り返します。

体を温めてから入ると
冷たい温泉もはじめ、じわっと温かく感じます。
しばらくすると冷たく感じて
また体を温めに熱い沸かし湯へ。

温泉の中はけっこう混んでいて
みなさん、おしゃべりをしていました。

なかよしの団体さんかな~って思っていたら
常連さんのようで
私にもフレンドリーに話しかけてくれました。

常連さんたちは深刻な病気を抱えている人が多く
この温泉に湯治に通っているようです。
体の手術の跡が痛々しいです。

私がただぬる湯好きという理由で
この温泉を選んだというと
珍しがられました。


30分ほど入って岩風呂の女性時間が近づいたので入りに行きます。

岩風呂は一つしかなく男女交代で入るのです。
ちょっと時間が早かったのでロビーで待っていたら
常連さんがもう、靴を履いて行こうとします。
「もう、行くのですか?」
と、声をかけると
「岩風呂はここから5分かかるから、ちょうどいいのよ」
って教えてくれました。

え~~~
5分もかかるの!

しかもずっと上り坂です。



5分も歩かなかったけど、は~は~と疲れてきたところで小屋が見えました。


小屋の中はこんな感じ。

ここでも温かいお湯に入ってから冷たい岩風呂に入りに行きます。

温かい沸かし湯には蓋があって
誰も入っていないときには閉めてね
体を拭いてから岩風呂に移動してね
岩風呂に入る前に神様にあいさつしてから私は入るよ
など、常連さんからいろいろ教えてもらいました。

これはパンフレットの写真ですが
岩風呂は狭いです。

3人ほど入ればいっぱいって感じですが
譲り合いながら5人入りました。

岩風呂は冷たいです。
旅館のパンフレットには19~22度と書いてありました。
温まった体も5分くらい入っていると
手足の先が冷えて痛くなります。

ここでも結構おしゃべりします。
おしゃべりして冷たさを紛らすと言います。
我慢できなくなると、温かいお風呂に入りに行きます。

移動の廊下は寒いです。
冷えた体には地獄の寒さ( ノД`)シクシク…

温かい風呂に入ると、じわ~っと温まって
それがとても気持ち良かったです。

沸かし湯の前にはアトム風呂がありました。
アトム風呂は蓋が小さく空いていて
そこからお湯をかぶります。

常連さんたちは頭からかぶるのですが
私はちょっと足にかけただけで
冷たくてリタイアでした。

常連さんたちは真剣に湯治に取り組んでいます。
岩風呂の女性時間は1時間半で、私は一時間くらいで出てしまったのですが
常連さんたちは時間いっぱいまで入っていました。
実際、不老閣から帰ると体の調子が良いと言います。

部屋に戻ったら彼がふとんで寝ていました。
話しかけても生返事ですぐ寝てしまいます。

私もこたつに入りスマホをいじりながら
いつの間にか寝てしまいました。
パワフルな温泉です。

お楽しみの夕ご飯

あっさりとした味付けです。
筍の焼いたのがおいしかったです。

夕食後もう一度内風呂に入り、
テレビを観ているうちに眠くなり
昼間散々寝たのに、二人して10時前には寝てしまいました。


よく眠れる温泉です。
次の朝、彼は岩風呂に入りに行きました。
常連さんがいろいろ教えてくれたそうです。

私はもう一つの内風呂「不老の湯」に入りに行きました。
不老の湯にはラジウム蒸気吸入室という蒸気サウナのようなものがあります。
入ってみると頭のほうだけ暑くて、足元がちょっと涼しいです。
常連さんが吊り下げてあった下敷きのようなものであおいでくれました。
足元も温かくなっていい感じです。

温泉も飲んでみました。
塩辛いです。
おいしいものではないのですが、これも体に良いのかな。

朝食の時間になりました。

「the旅館の朝食」って感じです。
温泉に入るとお腹がすくので朝からモリモリ食べました。

朝食後、また女性時間になったので岩風呂に入りに行きました。
昨日は天気が悪くて見えなかったけれど、
岩風呂から帰る途中、甲斐駒ヶ岳がきれいにみえました。


チェックアウトした後、二人で写真を撮りに行ったんだ。


いつも車窓から見る甲斐駒ヶ岳。
「こんなところで会えるなんて・・・」
と、大好きな人に思いがけず会えた嬉しさがありました。

写真を撮って、散歩して。
昨日行った村松物産展でうどんを食べて。

日帰り温泉施設の「増富の湯」へ行きました。
増富の湯は大好きで何度も足を運んでいます。

ここの温泉は25度、30度、35度、37度の湯船があって
長く心地よく入れる温度が選べます。

1時間半ほどウトウト眠りながら入りました。
とろけるようにリラックスできます。
増富の湯 | -増富温泉- 日帰り入浴施設 (masutominoyu.com)

もっと入っていた~いと後ろ髪をひかれつつ
午後3時のバスで韮崎駅に向かいます。

帰りは甲府から特急あずさに乗ります。
甲府で信玄餅を買って
あずさの中で食べたら、きなこが飛び散って笑えました。

いつも鈍行列車では上手に食べられる信玄餅。
特急は鈍行より揺れるんだねえ。

・・・
もともと元気なので
帰宅後、不老閣のパワフルな岩風呂の効果はあまり感じなかったけど。
疲れていた彼は、温泉に入ってよく眠れたのが良かったと言ってました。
私は常連さんとのおしゃべりが楽しかったかな。

離婚後一人だったころ、おしゃべりをしにユースホステルとかとほ宿に泊まって
いっぱいお友だちを作っていたころの楽しさを思い出しました。

ありがとう不老閣
ありがとう、常連さん♪
山梨県 増富温泉 天然岩風呂の宿 不老閣 (furoukaku.jp)

以上、彼からの62歳のお誕生日プレゼントの旅でした。
ありがとう(*´▽`*)


 旅日記表紙