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山小屋の夜中のトイレはなんか怖い

今年も宝剣山荘に泊まりました。

東京は連日暑い日が続くのですが、
標高2,870mの山小屋では寒くて
ストーブがついていました。

ストーブの近くに
ロープやハンガーなどがあって、
濡れた雨具を干します。


部屋は女子3人部屋。

バスやロープウェイでいっきに2,612mまであがってしまったので
今回もうっすら高山病で頭痛がします。

そんな時は自然と深い呼吸になるおしゃべりが良いって
ネットで読んだことがあるので
おしゃべりをしました。

「きょう、雨に降られちゃったよね」
から、はじまり

どこから来たの?
今日はどこを歩いたの?
今まで、どの山に登ったことがあるの?
山を始めたきっかけは?
など、話はつきません。


夕飯は午後5時から。
エビフライと鶏のから揚げがあって、
ボリューム満点でした。


うっすら高山病だけど全部食べました!
あったかい味噌汁がおいしかったかな。

夜は午後8時前には電気を消して寝てしまったのですが、
い~っぱい寝たと思って起きたのが午後10時。

それからなかなか眠れず、トイレに行きます。
山小屋の夜中のトイレは薄暗くて、怖いです。

誰にも会いたくないし、
おばけなんか、会ったらどうしよう?
なんて、子どもじみた余計なことを考えてしまいます。

1回目のトイレの時は誰にも会わなかったけど
2回目の夜中のトイレの時には
暗い食堂から、二人の人がこちらを向いて立っています。

ギエ~、
本当に幽霊に会ったか?
って思ったら

「星がみえるよ~」
って教えてくれました。

もちろん、幽霊ではなく、人でした。

は~は~は~

昨晩は小雨や曇りだったけど
夜中のうちに、晴れたようです。

外に出てみたら
雲は出ていたけど、雨はやんでいて
すこしだけ星が見えました。

朝、4時ころから起きて、出発の支度をします。

ちょっと寒いけど、外の椅子とテーブルで朝焼けと雲海を見ながら
お弁当を食べました。


朝食は5時からで、早かったけど、
どうせ早く起きてしまうし、
涼しいうちに歩きたかったので
朝食をお弁当に変えてもらいました。

ピンボケのお弁当↓

山小屋の夕飯は早いので、いつもだったら朝にはすっかりお腹が空いているのに
うっすら高山病のせいか、
夕飯のボリューム夕飯のせいか、あまりお腹が空いていません。

半分だけ食べて、あとは山歩きから帰ってきてから食べることにしました。

今日は去年、登山道の雪が解けていなくて
行けなかった濃ヶ池を見に行きます。
重い荷物を山小屋に預け、サブザックに雨具や貴重品など、
必要なものを入れて出発です。

ひとり静かに濃ヶ池
朝食弁当を食べて
4:40頃、山小屋を出発しました。
振り返ると、満月が見えます。


濃ヶ池へはひたすら、下っていきます。
ああ、この下りを帰りは登るんだあって思いながら、下りました。

歩いていると太陽がキター!


朝日に照らされて、花がピカピカに光っています。
ウサギギク


ゴゼンタチバナ


雲海が太陽に照らされて光っているよ。


ウメバチソウ


チシマギキョウ


駒飼ノ池に着きました。
池というより、浅い川?


振り返れば、宝剣山荘の隣の天狗荘の屋根がみえます。

だいぶ下ってきちゃったな。

ヤマハハコ


シナノキンバイ?


富士山が少しだけ見えます。


高速バスのバス停でおしゃべりした
女子たちは無事富士山に登ったかなあ。

ヨツヤシオガマ


ここまで、ひとりも登山者には会わず。
ちょっと迷ったりしたけど
無事、濃ヶ池に着きました。






静かです。
ぼんやり眺めていたら、反対方向から登山者がすり抜けていきました。



静けさを満喫して山小屋に戻ります。

山小屋の屋根が見えました。
目指すところが見えると安心します。


ミヤマアキノキリンソウ


今来た道を帰るので、気が楽なのですが
滝のように流れる川を渡るのは、行きも帰りもビビりました。


ミヤマリンドウ


「この坂を帰りは登るのかあ」と、下っていた坂も
登ったらそんな急登でもなく、山小屋に近づく安心感と濃ヶ池に行けた喜びで
ルンルン気分で登れました。

7:44 山小屋に帰ってきました。


宝剣山荘から往復3時間の山歩きでした。

濃ヶ池は登山地図に「高山植物が豊富」と書いてあって
楽しみに歩いたけど、もう、花は咲いていませんでした。

(>_<)

でも、朝日や山の景色を見ながら歩くのは気持ち良かったし
人いっぱいの千畳敷カールにくらべ、
ひっそりとした池を一人で眺める時間は贅沢でした。

出発前に食べたお弁当の残りをたいらげて
ロープウェイ駅へ下っていきます。

●濃ヶ池往復タイム
4:42 宝剣山荘出発
5:15 駒飼ノ池
6:07 濃ヶ池
6:11 出発
7:02 駒飼ノ池
7:44 宝剣山荘

標高2,612m千畳敷駅の気温は18.3度
サブザックに詰めた荷物を大きなザックに詰めなおし
重いザックを背負って降りていきます。



千畳敷駅からはどんどん登山客が登ってきます。

登り優先なので、道を譲る時間が多く
景色や花を見ながらのんびり下ります。

イワツメクサ


タカネグンナイフウロ


雲間から街が見えます。


登山道と遊歩道の分岐に到着です。
帰りは、遊歩道を歩いてロープウェイ駅をめざします。


シナノオトギリソウ


千畳敷カールの看板の前からのながめです。
いい天気だ。

ここらへんは登山者以外の観光客も多く、賑わっていました。

近くの剣ヶ池には山々が写っていたよ。




ウメバチソウ。何度も会ったねえ。


宝剣山荘を8時前に出てロープウェイ駅には9時7分に戻ってきました。
テラスに雷鳥の親子の木彫りがあったよ。

雷鳥、愛されてますねえ。

山を見ながらカフェでソフトクリームを食べたり
顔を洗ったり歯を磨いたり、
改めて千畳敷カールをながめて感動したりで

ロープウェイに乗ったのは10時。
ロープウェイ駅の温度計は18.3度でした。

下界は暑いのかなあ。
下りたくないなあ。

ロープウェイは客がぎっしりでした。


ロープウェイを降りてから乗ったバスも混んでいたよ。

11時ころ、こまくさの湯に着きました。
信州駒ヶ根高原 早太郎温泉 こまくさの湯 (komakusanoyu.com)

ううっ、暑い( ゚Д゚)
下界の気温だ。

登山客のザックが玄関にならんでいたけど
そんなに混雑はなく。
のんびり汗を流せました。

生ビール付きの入浴券が1,200円。

おやきセットのかき揚げそばは850円。
良心的な値段です。

食後は休憩室でバスの時間までのんびりしました。

帰りの高速バスで、行きの高速バスで同じだった女子2人組と会ってね、
再会を喜び合いました。

「ねえねえ、昨日、雨に降られてよねえ」って話して。
話の種になるんだったら、雨に濡れるのも悪くないねえ。
お二人とも、ライチョウのぬいぐるみを買っていて、
見せてもらいました。

「きゃ~、かわいい♥」
なんて、盛り上がるのも楽しかったな。

帰りのバスは渋滞で1時間ほど遅れたけど
出会いがあっておしゃべりができたし
電車で行くより安かったし早かったし
バスは便利だなあと家に帰りました。

・・・・

今回は是非是非、コマクサに会いたい思いで
常念、蝶ヶ岳の縦走登山から帰って
1週間ほどで、また、山に登りに行きました。

まだ、筋肉痛で膝が痛かったのにねえ。

コマクサは見られたけど
私が好きな小さなかわいい高山植物はもう終わっていて
残念だったし、雨にも降られちゃったけど

バスや山小屋で出会った女子たちとのおしゃべりが楽しかったな。

おしゃべりしてくれた山ガールたち、ありがとう!

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