山で泊まるなら温泉がいい!今年も温泉 ビールの山登りだあ。
だって山でも、汗を流したいんだも〜ん。
と、いうわけで今年はお馴染みの八ヶ岳にある本沢温泉へ、泊まりにいきました。
青春18切符が買えない
奥様、ご存知でした?
夏の青春18切符って9月10日まで使えるのに、販売期間は8月31日で終了ですのよ。
そんなことも知らず。
出発前日、緑の窓口で「もう販売は出来ません」と言われ、がび〜ん。
駅ですぐに彼にメールをする。
「新宿へ行くなら金券ショップで18切符を買ってきて〜」
彼はネットで調べて、ちゃ〜んと買ってきてくれましたよ。
1回使用済み4枚つづりで1万円のもの。
5枚つづりで11500円の正規値段から比べると、ちょっと割高感はあるけれど、使うのは二人2日間で4枚なんだからちょうどいい。
売ってるものですね〜。金券ショップで。
なんとか青春18切符を手に入れて、今回も各駅停車ののんびり旅です。
9月4日6時5分出発の中央線に乗って、小海線の松原湖駅にむかいました。
東小金井6時25分発の電車でも間に合うけれど、6時5分発の電車にのれば、八王子駅から松本行きに乗り、小淵沢まで乗り換えなしで行けるのです。
小淵沢に着いて、一時間くらい乗り換え時間があるはずだったのですが、なんと臨時の小海線列車があるというので、終点の野辺山駅までとりあえず行くことにしました。
野辺山駅に着いて、暑くないことに感動。
おお、大好きな無人販売所があったよ。
最後のプチトマトをすばやく買いました。
これで100円。
直後、そこらへんのおばちゃんが「もうトマトはないの!」と私に訴えるが、最後のひとつは私のものよ♪
30分ほど待ち時間があるので、ソフトクリームを食べました。
ぜんぜん期待はしていなかったけど、味が濃くておいしかったよ。
彼は「暑くなくて、蚊もいない」と感激してベンチで昼寝。
もう、連日の猛暑でそうとうまいっているので、暑くないだけで嬉しいのです。
しらびそ小屋の看板犬?
小海線で松原湖まで行き、稲子湯までバスに乗のり。
それから本沢温泉まで歩くのだが、お楽しみはしらびそ小屋なんだよねえ。
しらびそ小屋の外のテーブルでみどり池を見ながら、おにぎりを食べました。
やはり水辺はいいねえ。
3年前みどり池付近でかもしかに会ったけど、何か動物はいるかなあと思ったら、ホシガラスが何やら食べておりました。
なんか、餌付けしてあるのか近づいても逃げなくて、ずっと食べていました。
野生動物なら人間の気配で逃げて欲しいのだけど・・・。
その奥にリスもいて、なにやら食べているんだけど、のんびりしてます。
しらびそ小屋の看板犬状態。
かわいい姿を見せてもらいました。
あまりありがたくなかったけど・・・。
しらびそ小屋から本沢温泉へ向かう道で、ちょっと湿地帯っぽいところがあるんだけど、そこらへんが好き。
ああ、何度歩いても稲子湯から本沢温泉の道はいいな〜。
部屋にこうもり
本沢温泉では個室に泊まりました。
たまたま個室になったっていう以外は、山小屋の個室って初めてだよ〜。
ぜいたくぜいたく。
でも、所詮山小屋であり温泉といえども旅館のような快適さはないけれど。
なんと、ウエルカムこうもり?がいた!
動物好きの彼、大興奮!
ちょっと歩いくだけでみしみしと揺れる和室で、こうもりを捕まえるべく、彼は飛び回り走り回り。
その間、私は部屋どころか山小屋が壊れるんじゃないかと、気が気じゃなかったよ〜。
こうもりと彼との鬼ごっこは、こうもりが負け、彼の手の中でキーキー鳴いておりました。
外に出してあげたんだけど、なんで部屋にいたのかな〜?
やはり、ウエルカム?
混浴 濁り湯 露天風呂
さて、明るいうちにと、山道を歩いて10分の露天風呂に入りに行きました。
そこは混浴。しかも脱衣所は敷板一枚しかなくて、丸見えですわ。
パレオをまきつつ知恵と工夫で裸になり温泉にはいりましたよ。
先客はカップルと男性1人で、私と彼がはいって、いっぱいかな?
湯船はそんなに広くないです。
濁り湯だから、入ってしまえば見られないのだが、お湯が熱いのだよ。
だから、水着(ビキニ)の上だけでもつけてはいって良かったです。
ずっと、首まで入っていたらすぐにのぼせちゃうよ。
上半身だけ出して入っていました。
その後、どやどや男性の団体が入ってきて盛り上がって写真など撮っていました。
まあ、出る時もパレオで隠しつつ出たんだけど、山男はジェントルマンだからきっと見ないふりをしてくれていたと思います。
着替えている時に、父と息子が入ってきて、その後、母と娘が来たけれど。
さすが、山男だらけの露天風呂には娘は入れなかった。
そのはじらい、正しいです。
本沢温泉には男女別の内風呂もあります。
ポカポカと温まります。
ひなびた感じで、内風呂だけでも充分楽しめます。
本沢温泉と言えば、以前来た時はぼっとん便所が嫌だな〜って思っていたけれど、今回水洗っぽく改装されていてほっとしました。
午後8時に消灯なので、その前に星を見て「天の川だあ」と感動して寝ました。
本沢温泉の朝
朝食は6時から。あたたかい味噌汁とご飯が嬉しいです。
本沢温泉の水場は豊かでおいしいです。
ただです。ありがたいです。
山小屋の朝はなんか、せわしい感じで好きです。
さあ、これから天狗岳に登るぞ。
ありんこ おっぱい 天狗岳
しかし
歩き出しから、けっこうな急坂でちょっといやんなる。
すぐには〜は〜と休んでいると、父母と息子2人娘の5人のパーティが追い抜いて行くよ。
一番下の息子は幼稚園くらいか。
あとの2人は小学生だと思うが、家族5人、まあ元気なこと!
すごいなあ。
林を抜け尾根にでたら、追い抜いていったこの家族が休憩していて、「きつかったですねえ」と父が声をかけてきた。
いやいや、軽やかに登っていたじゃないですか。
そして、その家族の末息子が天狗岳を見て、一言。
「あの山、お母さんのおっぱいにありがたかっているみたい」
ああ、君はお母さんのおっぱいが好きなんだねえ。
さて、天狗岳はもう少し。
力を振り絞って、登っていたら天狗岳でありのように見えていた23人の団体さんが山から下りてきて、すれちがいました。
私たちが今回登ったのは東天狗岳。
山頂から西天狗岳が望め、その向こうに町が見えます。
今年は八ヶ岳も枯れていた
すりばち池経由で黒百合平へ向かうが、すりばち池は枯れておりました。
そして、なんと黒百合平の水場も枯れており。
黒百合平ヒュッテのお姉さんが言うには、ここのところ雨が降っていないんだって。
ここで水を補給しようと、水筒の水を飲み干してしまったので、泣く泣く500ml350円のペットボトルの水を買いましたよ。
覚えておこう「地図に書いてある水場も枯れることがある」
黒百合平から渋の湯へむかうのだが、道が岩だらけで歩きにくい。
ごろごろ岩が終わった頃、やっと森を愛でる余裕もできました。
これですよ、これ。八ヶ岳の森は苔むした感じで好きです。
もうすぐ山道も終わってしまうところで、カモシカの親子に会いました。
らっき〜。八ヶ岳の神様、ありがとう。
しめは渋の湯 そしてビア
山から下りてきて渋の湯に浸かりました。
27度の冷たい温泉と、それを沸かした熱い温泉の二つの湯船があるんだけど、慣れると27度の冷たい温泉に入っていてもポカポカとあたたかく感じるのですよ。
暑い夏に冷たい温泉は気持ちよかったです。
温泉から出て、バスの時間まで1時間半以上あったので、食堂で休ませてもらいました。
さて、渋の湯から茅野駅までバスで一時間ほどです。
私たち後ろに座った男女は、山で知り合ったようで、恋が芽生えそうな会話をしておりました。
男「今いくつ?」
女「あ〜ん忘れた〜」
ああ。したたかでありますなあ。
はじめ、女性のほうがいろんな話題をふって積極的だったけど、私がいつの間にか寝てしまい、茅野の駅に近くなった頃目を覚ましたら、男性のほうが嬉しそうにしゃべっておりました。
おお、やるねえ。山女。
さて、茅野の駅で1時間ほど電車待ちがあったので、ビアを飲んで乾杯しました。
おつまみに買った唐辛子せんべいは顔から火が出るほど辛かったです。
駅の近くのおみやげ物やでもまたミニトマトを一袋100円で買ったけど、おいしかったです。
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もう9月ですが、やっと夏山に登りました。
やはり森とか動物とか温泉とか水とか、力強い自然に触れると心も体もリフレッシュします。
そして、この旅では人も面白かったなあ。
この日記にでてきた、
恥ずかしがって混浴にはいれないお嬢さん、
「ありんこおっぱい」の息子と家族、
男と女の駆け引きをバスで繰り広げる山女。
そのほかに、
姿はみえないけど声だけはどんどん近づいてくる山の中のおば様集団、
東天狗岳山頂で会った70歳代の元気なおじ様、
山の中を天狗のように早く駆け下りる山小屋の人など
八ヶ岳の自然と同じくらい楽しみました、いろんな人。
ああ、そういえば
最近、ずっと家にいて、あまり人には会っていなかったんだ。私。
人恋しかったのかなあ。
そんなわけで、そろそろ猛暑が終わり生きる元気がわいてきたところで、また旅に出ようと思います。
旅日記