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2009.7.14〜15
「温泉ビール」は山歩きで苦しい時の元気が出る呪文だ。
山登りはまあ、好き好んでやっているわけなんだけど、「何でこんなに苦しい急坂を登っているんだか」とうんざりすることも。
そんな時、下山後の温泉ビールを楽しみに歩くのだ。
今回の山歩きはまさに温泉ビールが目的である。
目指す三斗小屋温泉は那須ロープウェイ山頂駅から最短ルートでも2時間ほど歩かないとたどり着かない、山の中の温泉だ。
私と彼はせっかくだからと、茶臼岳と朝日岳によって山歩き4時間の予定で三斗小屋温泉に向かった。
午前6時頃最寄の駅から電車に乗り、鈍行を乗り継いで午前9時11分に黒磯駅に着く。
9時20分発のバスに乗って1時間。那須ロープウェイ乗り場に着いた。
そこからロープウェイに5分ほど乗った山頂駅はもう標高1,684mだ。
歩き出すともうそこには木はなく、石と砂の歩きにくい登山道が続く。 | |
40分ほど歩くともう、茶臼岳山頂に着く。 山頂には神様がいる。 社と賽銭箱の間の十字架がなぞだ。 |
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平日なので一般登山客は少ないが、遠足なのかジャージを着た学生がいた。 山頂は風が強い。 子どもたちはそんな中少しもじっとすることはなく、歩いたり走ったりしていた。 なんで、そんなに元気なんだ? 茶臼岳から風の強い峰の茶屋避難小屋を経て朝日岳に向かう。 避難小屋あたりでも、ジャージ姿の学生たちに会った。 あまり険しくもなく、安全に登れる地元におなじみの山なんだなあ。 |
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7月の山といえば花が楽しみだ。 花を見ながら名前を言って行くおば様たちがいた。 |
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私は見るのは好きだけど、花の名前は知らないから「まあ、かわいいわね」と立ち止まる。 | |
鳥もいた。 風景と似ているので、どこにいるかわからない。 |
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茶臼岳から1時間20分ほど歩いて朝日岳に着く。 まだ元気だ。 |
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丸いなだらかな山を見ながら歩く。 | |
だんだん疲れてきた頃に、お花畑に出会った。 | |
これは私が好きなウスユキソウ♪ | |
朝日岳から三斗小屋温泉までの道はもう疲れが出て、よろける。 | |
ああ、やっと源泉にでた。 | |
午後2時半。 ロープウエイ山頂駅から4時間かかってやっと三斗小屋温泉の本日の宿、煙草屋旅館に着く。ここの露天風呂は混浴だが時間によって女性専用となる。 3時までは混浴だし、今、客はいないから二人で入ってきなさいと、旅館の人に勧められて二人で露天風呂。 ふ〜。 誰も入ってこないけど、3時からは女性専用になるので彼は内湯に入りにいった。 お風呂はあと女性専用風呂がある。 夕飯にビールをぷは〜っと飲む。 旅館というよりは山小屋。 山小屋と思えばりっぱなお食事だ。 ごはんがおいしかった〜。 きっと旅館の人ご自慢の水がおいしいからだと思う。 夜9時になると電気が消えてしまうという。 山歩きで疲れて温泉に入ってビールを飲んで9時前にはすっかり寝ていた。 |
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朝の露天風呂は混浴。 彼は朝風呂に入った。 客は私たち二人のほかに男性のグループ、二組。 すいているから私も入ってしまえばよかったかな〜。 |
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煙草屋旅館の看板。 味がある字だ。 |
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朝は7時頃旅館を出た。 今日は沼原湿原を通って、板室温泉へむかう。 |
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今日の道は森の中だ。 すずをつけているけれど、あまり人に会わないし、熊が心配。 |
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熊に会わず、トンボに会った。 | |
多少アップダウンはあったけど、2時間ほどで沼原湿原に到着。 もう、花は終わりだよって旅館の人に言われたけど、ニッコウキスゲが咲いていた。 |
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あまり広くないけれど、空が広くて気持ちよい。 | |
ここの近くに駐車場があって観光客がいた。 さあ、ここから板室温泉までが大変だった。 車が通る一般道とは別に登山道があるはずなのに見つからない。 暑い車道をてくてく歩く。 |
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やっと登山道を見つけて歩き始めて、こんなステキな水場を見つけて写真なんて撮ったりして。 | |
←彼の力作。 そしたらその後、迷った。 板室温泉の看板は見るが、道がない。この道は最近使われていないんだよね〜きっと。 道なき道を沢沿いに歩く。 なかなか着かなくて、私の頭にはすっかり「遭難」の二文字が・・・。 それでも彼は冷静だった。 地図を見ながら「この川沿いを歩いているから、もうすぐ着くはず」と前を進む。一人だったらきっと泣いているよ。 やっと登山道をでた。 登山道入り口にはこんな立派な看板があるけれどだまされてはいけない。 きっと沼原湿原まで車で入れるようになったのでここから歩く人はいなくなったのだろう。 以前使われていたであろう登山計画提出ボックスが朽ちていた。 |
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登山道の入り口に建っている旅館。 なんと、木造3階建て。 |
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今度はこんなところに泊まってみたいな。 |
板室温泉の到着時刻は午後12時半。
そんな歩いたわけではなかったが、迷いながら歩いたので疲れ倍増。
さて、温泉だな。
日帰り温泉施設の「板室健康のゆ グリーングリーン」にはいった。
大きな座敷の休憩室があって、露天風呂や大浴場やサウナがあって、ふつうの地方の温泉施設だけど、露天風呂に吹く風が気持ちよい。
露天風呂に体を半分沈ませて、山からの涼しげな風にひたすらあたっていた。
温泉から出て冷やし中華と生ビールでぷは〜っとして、お昼寝だ。幸せ。
さて。
行きは鈍行列車とバスを乗り継いで登山口まで来たが、帰りは板室温泉から一気に新宿までバスという計画。
しかし、厳密に言えばバスを一回乗り継がなければならない。
板室温泉のホームページlには一見、板室温泉と新宿とバスで直行できるかのように書いてあるが、実際は板室温泉からバスで戸田という交差点まで行き、そこで新宿行きのバスに乗り換えるのだ。
バスは早売り割引を使ったので行きよりだいぶ安く新宿まで行けた。
●行きの交通費 4,240円
最寄り駅→黒磯(JR) 2,940円 黒磯→ロープウェイ乗り場(バス) 1,300円
●帰りの交通費 2,730円
板室温泉→戸田(バス) 480円? 戸田→新宿(バス・早割り) 1,960円 新宿→最寄り駅(JR) 290円
そうそう、三斗小屋温泉はね、2軒旅館があるので今度は大黒屋のほうに泊まってみたいです。
今度は山に登らず、最短距離で行って、ゆっくりしたいな〜。
久しぶりの山登りはだいぶへたれになった自分の体と向き合う登山でもあり。
なにげにやっていた腹筋とかダンベル体操とか最近しなくなったせいか、下りではやたらこけるし、帰った後の疲れもひどかった。
筋肉が落ちると確かに体重は減るし、少し痩せたように思えたけど、これではいけないね。
おしゃれな服が似合う体より遊べる体。
来年、もっと高いお山に登れるようにもっと体を鍛えようっと。
温泉ビール山登り