初心者バックパッカーにとって大冒険!夜行列車って恐くないかな?トゥクトゥクでぼられないか。陸路で国境越えって初めてだよぉ。ビザってほんとにとれるのかなあ。など恐がりうさぎは不安でいっぱいだった。でも旅の噂で「ラオスって良いらしい」と聞いたら「行きたいよう」と暴走うさぎは言った。ああ、また暴走うさぎの言いなりになってしまったよ。
*1ドル=10,816キップ 1バーツ=263キップ
8月27日(金)
夜行列車 ノ―ンカーイ行きの列車は20:45、時間どおりに出発した。私は2等寝台の上のベッド。418バーツ。下のベッドにタイ人の婦人が乗ってきて目が合ったので、「サワディーカー」とあいさつすると、タイ語で話しかけてきた。「ごめんなさい、日本人なの」と言うと、「綺麗なワイ」ですね」と言われ嬉しかった。(この会話、英語。私はタイ語をしゃべれない)7月24日にタイに来て以来1ヶ月以上、手を合わせて(ワイ)挨拶するのが習慣になっていた。マッサージのはじめと終わりにもワイをしているので自然と身についていたのだ。
久しぶりに1人。そして旅人になれて嬉しかった。タイの日々は私にとってもう生活であった。
上のベッドにいた日本人と話す。大学3年生のゆきちゃん。大学2年生のボーイフレンドのりょうと一緒に旅しているという。ファンは回ってるが、けっこう暑い。暑い、暑いと言いながらおしゃべりした。
11時すぎ、横になりカーテン越しにファンの風を受けると、ちょうど良い温度になった。しかし、盗まれてはいけないと枕もとに荷物を置くので、狭くて眠れず。
朝、8:00すぎに下のベッドが片付けられ、椅子席になり降りる。外の風景は緑が多く綺麗だった。ハスの花がいっぱい咲いていた。
ゆきちゃんも起きて、話す。一緒にラオスまで行こうということになり、地球の歩き方を見ながら宿選びをした。
ノ―ンカーイ駅には9:00すぎに着いた。
8月28日(土)
国境越え 駅から友好橋までトゥクトゥクだ。値段交渉するのだが、相手は結構強気だった。結局3人で30バーツ。すぐ着いてしまい、歩けるような距離であった。
10バーツでバスで橋が渡れるとの情報だったが20バーツとられた。タイをでてラオスの国境でビザをとった。土曜日なので1ドル増しで31ドル。ラオスの国境をすぎると又なぜか、10バーツとられた。もう、かなわん。
ラオスにはいったとたん、トゥクトゥクのおやじたちに追い詰められた。これからビエンチャンの街まで移動しなければならないのだ。ミニバスは500バーツで街まで行くと言った。クレージー!500バーツだったらバンコクからノ―ンカーイまでの料金だ。同じ宿のなおちゃんは30バーツでおせと、教えてくれた。結局そこらへんの旅人と合わせ4人で100バーツ。一人、25バーツで街まで行くことになった。途中、地元のお姉さんが乗ってきた。ゆきちゃんが地球の歩き方を見ながら、ラオス語でお姉さんとおしゃべりするのがおかしかった。
宿はサムセンタイ通りの「プラセート」。1泊5ドル。安くないが、綺麗で快適だ。シャワーを浴びる。
12:00すぎ、3人で昼ご飯を求めてさまよいあるく。フランス領だったラオスはフランスパンがおいしいからと、フランスパンのサンドイッチを人にききながら捜す。やっとたどりついて、3人分注文したつもりが、フランスパンが3本きてしまった。一人一本。死ぬほどお腹がいっぱいになった。一緒にたのんだ林檎ジュースはすり林檎がはいっていて良心的な味だった。
|
・あまったら夕飯にすれば良いよと、話していたが結局食べてしまった。
サウナ 二人と別れサウナに行った。まず、つつのような布を着る。そしてその上から水をかける。サウナは暑くてもわーっとしている。ミストサウナで苦しくはないが、私がはいるとどんどん薪をくべられ、暑くて死ぬかと思った。1,2分はいって水を浴び、茶を飲みボケ―ッと風に吹かれる。を、5回くらいやって1時間くらいたった。やっとサウナが冷めてきたと思ったらもうマッサージだという。バスタオルと布きれを渡される。水をかぶってタオルでふき、布をまいてマッサージ室に入ると、なんと男の人がマッサージ師であった。
背中にメンタムのようなス―スーするクリームを塗りたくられた。オイルマッサージのようなソフトタッチではなく、力強くこりをとっていく。足の指、首、手の指をボキボキ折られ、わきの下や首をぐいぐい攻められた。ちょっと痛いがいやな痛さではない。背中にカップの吸引のようなものもやった。料金はサウナとマッサージで130バーツ。30分と言っていたマッサージは1時間くらいやってくれたし、結構満足だよお。
メコン川を見にテクテク歩く。夜でると言っていた屋台はもう出ていた。街を歩く。店はあるが呑気な田舎だ。早めに宿に帰りビールと水を買う。7000kip。ビールを屋上で飲み、部屋に帰って昼ねをしていたら、りょうとゆきちゃんが帰ってきた。ウゴを死ぬほど持っていた。蟻だらけだったので3人で洗う。水洗いしても死なない蟻だ。りょうが狂ったように食べ1袋たいらげる。自転車でまわった彼らが言うにはビエンチャンの観光地はあっという間にまわれると。明日は3人でブッダパークに行くことになった。
・私が撮ると多摩川と変らず。でも、メコン川。向こう岸はタイ。
ビアラオ 夜は屋台でメコン川を見ながら 風に吹かれビールを飲んだ。ビアラオは穀物の味がきちんとして、美味しかった。ラオスに無事来れた安堵感やら、かわいい旅人に会えたこと、おいしいビール、すずしい風、そしてちょっと酔ったりして限りなく幸せになる。44歳にしてこんな幸せな思いを味わえるなんて思わなかった。きっとこの幸せを味わうために私は3月で仕事を辞めたのだとさえ思った。ただ、りょうの母の歳と同じというのがちょっといやだった。対岸のノーンカーンはうるさかった。
・ビアラオの表と裏。ラオス語のビアラオのほうが、味があって良いと思う。
8月29日(日)
クレージーなブッダパーク のんびり起きてシャワーを浴び、洗濯をした。昨日、けっこう雨が降ったようだ。テラスが濡れている。りょう、ゆきちゃんと麺を食べに行く。テーブルにコショウが置いてあるのが嬉しい。唐辛子ではなくコショウで辛くする。揚げパンのようなものも持ってきてくれた。麺つゆにつけて食べるんだそうな。つけなくてもそのままでもけっこういける。揚げパン、麺あわせて一人6000kip。
ネットをする。10分3000kipくらい。
10:30くらいからてれてれ歩きバスターミナルへ。人がいっぱいいた。小さいバスにどやどや詰め込まれる。なんとか座れた。ゆきちゃんが前のおばちゃんに何度もブッダパークはまだかと声をかけていた。1時間ほどで着く。ブッダパークは狭かった。庭に石仏が置いてあるだけ。
・ああ、一時間もかけてこんな所に来てしまったよ。
雨がポツポツ降ってきたが、絵を描く。へんちくりんな仏像ばかりで、ありがたいのだかこれが果たしてラオスっぽいのだかちっともわからなかったけど。これで良いのかラオス人!
・もっと強烈な石仏がいっぱい。とほほ。
帰りのバスはすいていた。窓の外を見ていたらアヒルを3匹ぐらいずつ両側のハンドルに持って(逆さにして足を束ねてつかんでいる)とばしているバイクを見て、唖然とした。さらに後ろの荷台にも付け(同じく逆さにして足を束ねてつけているんだよう)、ブンブン走っているバイクも見ちゃたよ。まだ、生きているんだよ。これから食べられちゃうのかもしれないけど・・・。なんとも言えない・・・。
バス停に着いて、バスターミナルから友好橋までの値段を訊く。2000kipと教えてくれた。小雨が降っていた。ちんたら歩いてかえる。
今夜は大人の時間にするのって、ゆきちゃんたちに言って、一人ででれーっと川のほとりの屋台でビールを飲む。辛いサラダとビアラオで酔った。
8月30日(月)
レンタル自転車で観光 朝食はパン屋さんでパン2個と死ぬほど甘いアイスコーヒーを食べる。パンはパイ生地のようなものでさくさくしていて、中のクリームはとろりとして美味しかった。素朴なラオスにおしゃれなパン。うーん、似合わないぞ。これも、フランス領だったからかなあ。
国立博物館に行く。言葉の説明はわからないし、戦争と奴隷の写真ばかりで気が滅入った。のー天気そうなラオスも大変だったのだ。うーん、よくわからないけど。ごめんなさい、私にとっては猫に小判でした。
ゲストハウスに帰り、ゆきちゃんとりょうとさよならする。宿で自転車を借りてビエンチャン観光。ほとんど寺まわり。寺はあまり趣がなく、仏像があるが保存が悪く欠けたものが多い。もっとなんとかしろよ、ラオス人と思う。入場料を高くするだけじゃなくてさー。(地球の歩き方に2,000kipと書いてあった入場料はだいたいどこも5,000kipに値上がりしていた。)ただ、仏像はやたら鼻が低くて大きくてアジアの顔になっているのがおかしい。
・お腹が出ていて、ぺちゃぱいで嫌いじゃないけどなんかおかしい仏像。
自転車は右側通行で慣れずに恐かった。一方通行を自転車も守らなければならない。これにも慣れなかった。
途中、ジュースやさんでドラゴンフルーツのジュースを飲む。氷の量、甘さなどちょうど良かった。5,000Kip。
・カウンターに飾られたフルーツが綺麗。店員のおねえさんも綺麗。サムセンタイ通りにあります。
フランスパン、ハーフサイズのサンドイッチを買う。パンを炭火で温めてくれたのですぐに食べたいが、今日の夜行で食べるため。夕飯までぐっと我慢だ。
|
・フランスパンサンドイッチの屋台。 |
・炭火で焼いてくれるのでほかほか。 |
|
ネットをしてメコン川を見ながらたそがれようと思ったが、屋台はまだやっていない。仕方がないのでレストランでやきそばを食べていたらどしゃぶりになってしまった。
・最後のビアラオ。かたやきそばにあんかけの野菜。ボリュームたっぷり。
一人で帰れるもん 帰りが大変だった。バスに乗る前、運転手に料金を確認したら4,000kipという。とてもいい加減!インフォメーションで2,000kipだと聞いたと言ったら、だったら3,000kipだと言う。馬鹿か,2,000kipしかお金を残していないぞ。しょうがないのでまた、両替をしに行く。まったく、いやになる。私は几帳面な日本人なのでこういういい加減さが嫌いなのさ。もう、ラオスなんて嫌いだ!
ラオスを出国しタイの国境までたどりつく。国境からノ―ンカーイ駅。「5分後にくるバスに乗って行け」、「タダだからトラックの後ろに乗っていけ」、「マイクロバスに20バーツで乗れ」と、いろんな人がいろんな事を言う。トゥクトゥクの兄ちゃんは「20バーツ」だと追いかけてくる。もう、いや。みんなきっと嘘つきだあと、歩いたらノ―ンカーイ駅まで15分ほどで着いた。みなさーん、歩いて駅までいけますよ。
国境ですっかり小銭を使ってしまったので500バーツ札しかない。水とジュースで20バーツの買い物をしたら、おつりがないという。それじゃ、いらないと言うとおばちゃんがめいっぱいお金を集めてくれた。ごめんね、少ししか買わないのに。
まだ発車していない列車でフランスパンのサンドイッチをを食べた。はじめ食べたサンドイッチも美味しかったけど、今回はチーズと野菜だけでさっぱりとして良い。うーん、パクチの香が効いているのが気に入った。おいしくて、やっぱりラオスは好きだと思った。そして自分を餌付けされるタイプだと思った。情けない!
帰りの夜行で自分の足と汗の臭さでうんざりした。カーテンをひけば良いのにめんどくさくて顔のほうをあけていたら扇風機の風がもろにあたり鼻が乾いた。それでも疲れていたので、夜9:00前から朝6:30ころまでとろとろ寝た。
はじめの心配をよそに、ラオスほ呑気な平和なところでした。都会のバンコクを脱しほっと一息。たゆたゆと流れるメコン川。いつものとおり、ぼやーっとたそがれるのんびり旅でした。タイのついでにどうか足をのばして行って下さい。
旅日記