ひとりでいけるもん。 初海外旅行一人旅
ウ ブ ド
バリ島
2003.8.16〜24 都熙子通信11号
ずっと、ウブドに行きたかった。その村は皆、踊りをしたり絵を描いたり音楽をするという。踊りも絵も音楽も大好き。行きたいと思ってから早8年。やっと行ったぞ。そして私にとってはじめての海外一人旅でもありました。バリでは水や食べ物で下痢をするという。でもこの旅で一番トイレに行ったのは成田。大丈夫かな?お金、盗まれないかな?どっかにつれて行かれちゃったりして!テロで死んじゃったらどうしよう・・・。と不安で成田ではトイレばかり行っていた。でも、どうにかなるもんさ。楽勝だね。
初めての場所なので精力的に動きまわったよ宿:カキアン・バンガロー
*「じゃらんじゃらん」は「散歩」です。マーケットや郵便局へ行ったりおみやげを買ったり。暑かったよぉ。
*100ルピア=1.4円くらい
@あこがれの絵をみる
はじめ散歩がてら行ったのは街のギャラリー。部屋に飾りたくなるような絵がいっぱい置いてある。ゆっくりみたいのだけどそこはギャラリー、売る所。私のそばには店の人がへばりついている。うえ〜ん。ひととおり足早に見てそそくさと出るのがやっと。そこで18日、プりルキサン美術館に行った。これでやっとゆっくり見られる。幸せ。バリの絵はとてもこまかい。そして絵の脇にはだいたい日本語で解説がついている。それを読みながら絵をゆっくり見ていく。疲れる。そしてすてきな庭でボヤ―。それを繰り返すと、あっという間に2時間ほどたってる。アルマ美術館も広くてみごたえがあったし庭も綺麗。幸せでした。ただネカ美術館では警備の人がやたら話しかけてくる。はじめ絵の解説をしていたけれど「バリでどこに行ったのか?」「明日の予定は?」「僕のバイクの後ろにのせてつれてってあげる」などと軟派する。おい、仕事中に軟派していいのか。「5万ルピアでどう?」おい、仕事中に営業していいのか。私は「明日は絵を描くのだ」と断った。そしたら「何式で描くのだ」とひつこい。フン!知らないおじさんにはついていかないんだよ。バリでは制服の男にも注意です。
カキアンのプールサイドで描きました。 |
A夜のおたのしみ
17日(日)の夜は車で片道2時間以上かけてヌガラへジェゴグの演奏を見に行く。(APA!のツアー)ジェゴグは竹でできたガムランみたいなもの。子ども隊、青年隊、おやじ隊が競演する。やはりおやじ隊は年季がはいってすごい。子ども隊は一生懸命でけなげ。ちょっとがっかり青年隊か。この演奏は外でやられていて、どこできいてもOK。演奏者の近くで写真をとってもいいし、楽器の下にもぐってもよい。楽器の下にもぐると音で頭をたたかれている感じ。聞くだけでなく、実際楽器をたたかせてもらったり、おどりをおしえてもらったり2時間かけて行くかいあったよ。宿にもどったのはPM11:00すぎ。車酔いしてちょっとげっそりでしたけど。
ジェゴグにはいろいろな大きさがある。 大きな楽器は上に乗ってがんがんたたく。かわいい少年たち |
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あと18(月)〜22(金)はひたすら踊りを見に行った。ウブド周辺では毎日3,4会場でケチャ、レゴン、バロンなどいろいろなダンスがやられている。地元の人が火曜日と金曜日が良いと言っていたがやはりすばらしかった。しかし、木曜日にみたパンチャ・アルタのガボールダンスはがっかり。学芸会ののり。お金かえして。ばらばらの鹿踊りは何だ!これではガイドブックもかかないはずだよ。まあ、それも旅の思い出だけどね。
宿の隣の部屋だったM子さんと見に行ったが 日本に帰ってきても「あの踊りは何だ!」と2人して怒り収まらず。 ああ、バリまで来てとほほな踊りを見てしまうなんて・・・。とても良い旅の思い出。 |
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みーんな一緒の5万ルピアなので是非本など調べて後悔しないところへ行っておくれ。ちなみに私のお気に入り火曜日、スマラ・ラティの「スピリット・オブ・バリ」はガムランが最高!金曜日、ティルタ・サリのレゴン・ダンスは衣装が豪華できれいな舞台でしたよ。よい席を見るには30分前には行こう。
おじさんたちが耳の上に花をつけてケチャケチャ踊る。 |
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Bエステで姫になる
私が行ったのはジェラティックという、リーズナブルなエステ。バリニーズマッサージ、フェイシャル、トリートメントで3時間、21,000ルピア(3,000円くらい)のコースでピカピカになった・・・はず。顔のマッサージが最高に気持ち良く、トロトロねむくなる。そしてとてもよい香りのトリートメントだったのでその日一日はなんとなく香りがただよいHappyでした。
C幸せスケッチ ニュークニン
いい絵をみたら絵を描こう。いつもの私の旅のアイテム、スケッチブックを持って散歩にでかけた。思っていた以上に店がぐちゃぐちゃとあり車がブンブン走るウブドの街にちょっとうんざりしたので、街からはずれたニュークニンを散歩した。宿から10分くらい歩くともうそこは木彫りの村ニュークニン。店先で木彫りをしている人を見ていたら歌ってくれた。川ではマンディ(水あび)をしている。女の人が上半身裸で…。のどか。道ににわとりが歩く。良い感じと散歩していたら、サッカー場に着いた。暑いので木陰に座り休憩。座ったらちょうど前にすてきな木があったのでスケッチをはじめる。観光客があまり来ない所なのか「何者?」と私を見ていた村の人たちがスケッチをしていると「絵を描いているの?」と英語で話しかけてくる。「ちょっと見て良い?」という人がいてずっと私の絵をみている。「Good!」などほめてくれるが去りぎわに「私は絵の先生だよ」なんて言っていた。ああ、そうかい。ウブドでは自称画家が多いのさ。スケッチしていたところは小学校の近くでなんと休み時間になってしまった。みんな手にスイカやあめなどを持って遊びながら食べている。そして私のまわりにもわらわらと集まってきた。
「そっと描かせてくれー」とも思うが、子どもはかわいいもんだ |
「絵を描くの好き?」ときいて来るので「好きだよ。あなたは?」ときくと「私は踊りが好き」と答える。バリの少女っぽくていいじゃん。年をきくと「11歳」という。素朴でかわいい。かわいくないのは男の子。わざと私の前に来てじゃまする。それをおこる女の子たち。「どきなさいよ」「おさないでよ」などときっといっているのだろう。喧嘩がはじまる。おいおい子どもの喧嘩は仕事だけで充分だよ。でも言葉がわからないからほっといた。インドネシア語だもん。そんなことが一時間くらい続いたかなあ。子どもたちがが去った頃はほとんど完成してまた歩き出す。絵もかけたし、地元のひとたちとも話せたし、うるさい「タクシー?」の声はなかったし、楽しいお散歩でした。
Dジェゴグに挑戦
1時間5万ルピアでジェゴグを教えてもらう。うーん、むずかしかった。はじめは右手も左手も1オクターブ違う音を8回ずつたたくなんていうのを練習するが、やっていくうちに左手でメロディー右手がリズムなんていうのをやる。メロディーといっても、ここを6回、となりを2回と言いながら「オイ、楽譜はないのかい?覚えられないよ〜」と思う。そして右手がリズムだと。リズム音痴の私は無理。それも上手だとおだてられながらひや汗たらし1時間。ちょっとできるようになったのと、それにあわせて先生が違うフレーズをたたいてくれ、合奏できて楽しかったです。レッツトライ!音を鳴らしているだけで楽しいよ。
Eバンリ村で占い
バンり村はスピリチュアルなパワーが強いところらしい。そこのバリアン(呪術師)に占ってもらう。ウブドから車で40分。APA!のツアーで一人150,000ルピア。となりの部屋のM子さんと二人で行く。運転手のワヤンさんが通訳もする。バリアンは笑顔が素敵なおばあちゃん。会ったとたん、だいたんにも鼻くそをハデにほじり私たちは笑っちゃったよ。私は生理だったのでムラジャン(屋敷)の中にはいりお祈りはしてもらえなかったけどM子さんは聖水をかけられたりオデコに米粒をつけられたりしたらしい。占いはまずオデコに手をあてられる。そしてバリアンは私のオデコから手をはなし、その手を見ながらモニョモニョ話しだす。とちゅう笑ったり私のワンピースをひっぱったりするが何を言ってるのかわからないから、私はニタ―っと困った笑いをするだけ…。ワヤンさんが必死でメモる。そのメモが終わると今度はワヤンさんが日本語で私に教えてくれそれを私がメモるわけ。
バリアンさんのお告げ
・私にはシバ、バルナ(海の神)、サラスワティ(知恵、音楽、踊りの神)がついている。
・結婚は2年以内。子どもは3人生まれる。結婚は2回。(1回はもうしたからね)
・あなたの言葉には力があるので注意すること。
・ラッキーカラーは赤。
・卵は食べては駄目(うーん、コレステロールが高いのがばれている…)
・雷、さる、トラに注意(山登り、ダメじゃん)など…。
あたっているような、あたっていないような。しかし、43歳の私。これから結婚して子どもが3人生まれるなんてすごいじゃん。みなさん楽しみにしておくれ。とてもかわいいおばあちゃんなのでお金はかかるけど是非会いに行ってね。
占いの帰りに景色が良い所に連れていってもらった。棚田がひろがる。 |
F戦うじゃらんじゃらん
ウブドの歩道はでこぼこだ。そして突然、穴。本当に落ちて上半身だけ道にでていた人、見ちゃった。犬のうんち、寝ている犬。踏んだら大変。そしてお供え物もおいてある。お花やごはんがはいっているので踏むと足に米粒がついたよ。うるさい「タクシー」とよびかけるオヤジ達。「No」と言わないと「タクシー、タクシー」と言い続ける。バイクで「後ろに乗らない?」とついてくる兄ちゃん。ひつこいんだよ。そこで一本裏通りを歩く。私が嫌いな鶏が元気に歩く。ヒエー。そして犬がウロウロ。かまれたらやだよ。ずっと吠えながらついてくるんだよぉ。恐怖でした。
足がべたべたすると思ったら米粒でした。踏んでしまった…。 |
G私はバリに負けたのか?
のんびりしていそうで、したたかなバリ人。布とTシャツで10万ルピアとられたのは大負け。そして父母のおみやげに買ったビデオは百年前の観光ビデオでやられた。空港で買ったまず―いチョコ。おいおい、北海道を見習えよ。マッサージは気持ち良かったし、絵も踊りも音楽もすてきだしきっと良い人がいっぱいいるだろうけど、なんかバリ人パワーに押され気味の初心者旅行者の私でした。今度はどこに行こうかな。
バリは日本人が多くて日本語があふれていて私でもなんとか楽しめました。私でも大丈夫そうな治安が良くてボケッとできる海外がありましたら教えてください。今年の夏は槍ヶ岳にも登れたし、バリにも行けて嬉しかったよぉ。そして良い天気。嵐を呼ぶ女返上。ピーカン女とよんでおくれ。それでは読んでくれてThank You.See You!
旅日記
A M | PM | よる | |
16(土) | 飛行機で成田からぶーんとバリ島へ | ホテルでお休み | |
17(日) | スーパーで買い物・ギャラリーめぐり・じゃらんじゃらん | ヌガラへジェゴグを見に行く | |
18(月) | 幸せエステ | プり・ルキサン美術館 | バロンダンス「サンディ・スアラ」 |
19(火) | アルマ美術館 | モンキーフォレストで猿と喧嘩 | スピリット・オブ・バリ「スマラ・ラティ」 |
20(水) | ネカ美術館 | じゃらんじゃらん | ケチャ・トランス「トレナ・ジェンガラ」 |
21(木) | ニュークニンへスケッチ | ジェゴグを習う | ガボール・ダンス「パンチャ・アルタ」 |
22(金) | バンリ村へ占い | じゃらんじゃらん | レゴン・バロン「ティルタ・サリ」 |
23(土) | じゃらんじゃらん | 足ツボマッサージ | 空港へ〜 |
24(日) | 〜成田 |