浦島太郎の島めぐり

                                2009.3.8−3.11

ひさしぶりの波照間島だ。
おととし7月に石垣島まで行ったものの、船が出なくて渡れなかったんだよな〜。
だから、3年ぶり。
3年も行かないうちに宿やおみやげ物や観光バスなど観光施設は増え、島で迷ったときの目印にしていた風力発電は消えた。

え〜(@_@;) お〜\(゜ロ\)(/ロ゜)/と戸惑いながらの島めぐりでありましたが、久しぶりのぬるい海と風にすっかり癒されてまいりました。


那覇空港で食べた昼食。
缶詰のポークのスライスと卵焼きのサンド。
ジャンクな味でおいしかった。


3月8日 石垣自転車さんぽ


石垣島はホテルや店が並んでただの街のイメージであったが、レンタル自転車を借りて、20分ほどこぐと、のどかな風景になる。

彼が雑草を差し出すと、柵の中にいたヤギが近づいてきた。
ざわわ、ざわわ、ざわわ〜。
唐人墓。
これだけ。
しかし、そこには物語があったのですよ。

1852年、イギリス船の奴隷だった中国人が暴動を起こして、石垣島に逃げ込んだ。

島の人はかくまったんだけど、イギリス人に見つかって128名の中国人が殺されたそうです。

その霊を祀っているんだそうな。
説明を読むと、泣ける話。
そんな観光をしつつも、砂浜で蟹穴を見つけては、いじくったり。
堤防で昼寝をするほうが、心地よかったりして。
八重山平和祈念館→石垣の塩工場→唐人墓→砂浜遊び

そしてサイクリングの最後は桃林寺。

赤瓦のお寺です。
沖縄ちっく。
庭木も南国。
うっそうとしている。
お守りもこんなふうに売られております。

お守り無人販売所。

のどか。
街から歩いていけるほど近い、ここが一番良かったと彼。
ふ〜む。

レンタサイクル1時間200円で、2時から5時まで借りました。

多少アップダウンはあるけれど、八丈島ほどではないし、天気がよければサイクリングも気持ちよいかも。
今の季節。
夏は暑くて死にそうだけどね。

3月9〜11日 波照間へ

民宿たましろ

波照間へ着くとたましろさんのお迎えの車に乗って、まず宿へ。

ここは年中お正月でクリスマスだ。
電飾、以前よりパワーア〜ップ!
夕方から夜の宴会のために焚き火だ。
男たちの火遊びが始まる。

男って火を見ると、どこかにスイッチがはいるらしい。

私もそうだけどね。
名物の夕飯の量はあいかわらず。
今回も汁は麺に吸われて飲めず。
朝食もすごいボリューム。
味噌汁、熱くて重くてなかなか飲めない。
朝から魚の揚げ物はハードだろと、思いつつ食べてしまう。
朝食が済んだら、旅人を見送りに港へ。
この日課もかわらず。

しかし、船から下りてくる観光客の多さにびっくり(@_@;)

いつの間に、こんなに人が来るようになったのか?

船のチケットが買えないこともあるそうな。
お、これは今回初めて見たぞ。

温度計つき時計。

暑いはずだ。26度ある。
二日目の夕飯のどんぶりカレー。
懐かしい味でつい、食べ過ぎてしまう。
夜は星空が楽しみだけど、雲っていて何も見えず。
明るい月が、雲の間から時々のぞく。

これは朝食。
中央のチャンプルーがおいしい。
ガジュマルはもっとうっそうとしていたのにな。
切ったのかな〜。

たましろの看板、いっぱい。


今回の旅の目的のひとつは
綾子さんに会うこと。

3年前、編集・ライター講座の卒業制作のために取材させてもらったのです。

書いた文章はこちら

荷物をおろして、「みんぴか」さんへ行く。

これは杏仁豆腐。
黒蜜がたっぷりかかっていておいしい。
ココナッツミルクたっぷりのチェ。

どちらもお茶つき500円です。

3年前、取材したときは綾子さんと二人でゆんたくしましたが、今回は綾子さん、ご主人、娘さん、私、彼と5人で会って、時の流れを感じました。

天気に恵まれて、ニシ浜の海のブルーがきれい。
海水はなまぬるい。
足だけ浸かって遊ぶ。
なんかの足跡だ。
この子らしい。
私のお昼寝場所。

砂に足をひざまで埋めて、簡単砂浴いたしました。

効き目はどうかわからないけど、足の裏が黄色くなって、解毒したようです。
昼は青空食堂でタコライスをいただきました。

ソースがスパイシーで、いっぱいかかっていておいしい。

冷たいお茶がポットに入って、テーブルの上に置かれる。
うれしいです。
幻の酒、泡波の酒造所。
前はこんな看板、なかったのにな〜。
こんな看板もはじめて見たぞ。

そうそう、波照間の郵便局って営業時間が4時半までらしいです。
5時までだと思って、5時前に行き、閉まっていてショック(T_T)

ショックなのがもうひとつ。
星空観測所は月曜日がお休み。
トイレに駆け込もうとして、月曜定休日の札がかかっていた〜。
旅の最後の朝。

散歩をしていたら虫が道端でひっくりかえってバタバタしていた。
ひっくりかえしたら、カブトムシ?
メスかなあ。

この類の虫ってさ、一年中いるのだろうか?
波照間島の夜明けは遅い。

朝日を見にコート盛という、昔の火番所に登る。
7時10分くらいに薄い雲の中から太陽がでてきた。
おいっ、朝日だろうが。
もっと、ピカーっと輝かないのかねえ。
もっと大きく光らないのか。
こんな高くなってから、やっと輝きだしました。
なんか、島の太陽はのんきだねえ。
島を離れるときはいつもさみしい。

宿の旅人やらみんぴかファミリーが見送ってくれる。

今度、いつ波照間に来れるだろう。
遊んでくれてありがとう。

3月11日 竹富島へ

さあ、竹富島だ。
シーサーがかわいい。
この島もいつの間にかレストランやら土産物やがふえた。

好きだった食堂が移転していたり。
いつのまにか、変わってしまったのね。あなた・・・。
と、離れて暮らしていた恋人の心変わりのように寂しい。
小・中学校の校門の前。
お花がきれいでした。

よい子に育つにちがいない。
愛を語ろうと西桟橋に行ったら、なんと本日は満月で大潮なのさ。
海のずっと沖まで歩いていけそう♪

愛を語るどころではない。

狂喜乱舞。

遊ぶぞ〜。
地元のおじいも腰にたらいをつけて、モズク取りへGO〜♪
海にはいらなくても桟橋から青い魚がみえる。
おお、今行くからな。
私が入ったら魚がいなくなった。
どこに隠れたんだ〜。
もずくとりのおじいが、「ニモがいるよ」って教えてくれた。
小さいけれど、見えるかな。

きれいでぬるい海水は優しい。

半ズボン、サンダルの私は魚を追って、どこまでもジャブジャブと歩いていく。
浜に残した彼は昼寝でもしているかと思ったら、蟹と遊んでいた。

すばやく、動く蟹。

追いかける彼。

何をしているのかなあ?
事情がわからないと、笑える。
コンドイビーチの近入り口にあった木。
幹がゴツゴツとしていて、葉が茂っていて豊かだ。

神様が住んでいそう。
これは福木。
新緑の黄緑の葉が出ていて、きれいでした。
この時期、花が咲くデイゴ。
とにかく、植物も虫も魚も太陽も海も元気です。


はじめて八重山の島へ来たのは12年前。
それから、毎年のように通っていた。
少しずつ、変わっていたのはわかっていたけど、3年もご無沙汰していると、ほんと変わってしまうのねえ。
ちょっと、さみしい。
と、今回の旅の感想はそれに尽きるけど。

島だって思っている。
私のことを変わったなって。
前はもっと痩せていた。
前は寒くても気合で海で泳いでいた。
前はもっと、ハイテンションだった。
前はもっと泣いていた。

今は彼と仲良く手をつないで歩く。
ねえ、幸せになったんだからいいじゃない。

また来た時に「おお、いい女になったね」って言われるように年を重ねるから、
どうか島も、力強く幸せでいてください。

旅日記