彼が寝たきり高山病
彼は山が好きで、私と一緒に登るし山小屋のバイトもしたことがあるのに、すぐに高山病にかかります。
飯盛山(1,643m)でもかかちゃったし、赤岳の時も北穂の時も具合が悪かったらしい。
でも、その時とちがって、もうずっと布団の中で寝込んで、とても辛そうです。
私は山では一度だけ高山病にかかったことがあって、それがこの青年小屋だったので、その辛さがとってもわかります。
気持ち悪くなって頭痛がして、夕飯はおいしそうなアジフライがでても食べられず、泣く泣く元気のよさそうな青年にあげた覚えがあります。
彼も、夕飯はお茶とミニトマトしか食べられませんでした。
私は今回、元気にアジフライが食べられてとっても満足でした。
彼のおかずは同じテーブルに座っていたカップルに食べてもらいました。
メロンは私が食べました。だからサラの上にはメロン2個♪
私が初めて高山病にかかった編笠山に登った時、とっても疲れていました。
電車の中で眠ってしまい、乗り過ごしてしまうほど。
だから、彼も疲れていたんだと思います。
歩いているときにはいつも私の前を歩いて、元気だったんだけどなあ。
彼は前の日に行こうかどうか悩んでいた私に
「きっと楽しいよ。行こうよ」と言いました。
疲れているのに、私が喜ぶと思って言ったらしいです。
とっても危ないです。
山、なめんなよ。
私もなんか迷っていたのは天気のせいばかりではなく、心の中がザワザワしていたのだと思います。みのがすな、心のザワザワです。
彼が寝ているので、山小屋のこたつで山雑誌を読んだり、一人で来ていた女の子とおしゃべりをしました。
「この季節、こたつが気持ちいいって不思議だよね」って二人して寒くて首までもぐって入っていました。
標高2,400mの山小屋は寒いのです。
朝食の時にはストーブもでていました。
青年小屋のお水事情
青年小屋の水は雨水です。
雨が降らなければありません。
雨水がたまっていないのか、トイレの水道は出ず、アルコールがおいてありました。
歯を磨く洗面台にも水道の蛇口がありませんでした。
しかし、歩いて5分くらいのところに水場があるのです。
乙女の水です。
同じ部屋になった方が
「とってもステキなところだよ」って教えてくれました。
寝込んでいた彼も歩いて水を汲みに行きます。
煮沸しないでそのまま飲める、とってもおいしいお水でした。
お水が出るのが当たり前の日常から蛇口がない山小屋に来て、
おいしい天然水。
救いの水でした。
山小屋のお花さんたち。
ありがとう。
本日の登山記録
9時15分 観音平発
10時5分 雲海展望台
11時5分 押手川分岐
12時50分ころ 編笠山頂
30分くらい休憩後青年小屋へ
13時50分 青年小屋着 お疲れ様でした