自分のXを
探して



             2007.9.15〜9.17

農家へ泊まりに行こうと誘われた。
場所は京都の綾部。う〜、聞いたこともない。
そこで「半農半Xデザインスクール」というワークショップがあるというのだが、「半農半X」も初めて聞く言葉だ。
いつも「わがまま一人旅〜」をしてきたうさぎだが、今回は彼と一緒にお勉強の旅です。

【農家民泊】
 京都市綾部。まず、新幹線で京都まで行ってそれから鈍行で2時間ほど(特急だったら1時間ちょっと)で綾部という駅に着く。そこから車でワークショップの会場であり宿泊場所の「素のまんま」にむかう。ああ、遠い。札幌より、石垣より遠いのでは・・・。
 でもね、実りの秋。田んぼでは稲刈りをしていたり、稲の穂がたれていたり、それはいい景色なのよ。

綾部駅から車で30分。さあ、着いた。
今日の宿。
農家民泊「素のまんま」
「そのまんま」と読みます。
おお、大きなお家だ。
玄関の入り口にはお花が活けてあります。
嬉しいな。
あっ、にわか雨だ。
土や緑とまじりあって、雨の匂いがする。

写真・M氏
近くにこんな川も流れている。
小さい魚がいっぱい見えたよ。

写真・M氏
ススキの穂が出て秋です。
野の花がきれい。
  いっぱい咲いていたキバナコスモス。

写真・M氏
萩も見ごろ。
虫もいます。

写真・Mさん
かにもお散歩。
踏まれちゃうよ。
朝、虹がかかっていました。
良い事ありそう♪
蔵だ。
今は茶室に改造されていて、ここでお茶をご馳走になりました。
キヌ枝さんのおもてなし。
おかあさんのごはん、豪華版!
かぼちゃの煮物がうさぎの母と同じ味だ。
キヌ枝さんとのおしゃべりも楽しい。
私の話を聞いてくれて、励ましてくれて。
優しいお母さんです。
五右衛門風呂だよ。
薪のおふろ。
下からホカホカあたたまるの。

写真・M氏


農家に泊まるのは初めてだった。
農家もやってる宿とか農家を改造した宿は泊まりにいったことがあるかもしれないけど。

農家に泊まりに行く。
そこは宿ではなく、あくまでも家なのよ。ホームステイ。
だからこそ、主人のキヌ枝さんとも遊びに行った先のお母さんのようにおしゃべりできて、甘えられるし、そんな母さんの作ったご飯はおいしい。

さあ、そんなところでお勉強です。

【自分のXをさがして・・・。未来は見えたか?】
 今回参加したのは「半農半Xデザインスクール」というもの。塩見直紀さんが提唱する「小さな農のある生活と自分の才を生かした仕事(X)で暮らしていきましょう」という「半農半X」。そんな生き方をすべく、このワークショップでは自分のXをさぐろうというのです。

 今回の参加者は5人。二組のカップルと一人の女性。みんな東京からの参加です。
 講師は半農半Xを提唱している塩見さん。静かな優しいかんじのお父さんです。(うさぎより年下なのだが)

 まず、はじめに自己紹介。自己紹介グッズを二つ使って自分を語ります。
 私が持っていったのは、うさぎの携帯ストラップ2点とうさぎ柄の靴下。自分がうさぎになった理由を語りました。そしてもうひとつは私の絵葉書。「うさぎちゃんの部屋」の宣伝をしつつ、絵と旅が好きですと。
 他の方はというと、姪の写真やら自作の梅干を持ってきたり、まあ様々ですねえ。で、当たり前だけどそれぞれ違うものが好きで違うものを目指してるってわかるのです。
 だって、誰かと改めてそんな話をする機会ってないもの。
 さて、「塩見さんの話→自分自身を掘り起こすワーク→ワークを通して感じたことのシェア」の繰り返しでプログラムは進んでいきます。
 で、わかったこと。自分の中がとっ散らかっている。そしてまだまだ遊びたい。(私の中の遊びは旅なんだけれど)。そんなこと、わかってるよ〜。
 シェアの時に「私はまだまだ遊びたいとわかった」と話したら、次に私の彼であるM氏が「のんびり暮らしたい。お金があれば働きたくない」とのたまった。なぬ〜!
 遊びたい+働きたくない=だめじゃん!
 と、お互いの本心を確かめ合い、大丈夫かこの先とクラクラしたが、そんな本音を確認するのもXを探るための過程なのかと。「今調子が良いこと、長く続いていること、だいすきなことチェック」などをワークで書いていたら私の場合、ピアノやら旅やらスケッチやらキャンプやら登山でちっとも金にならないことばかり〜。そこから自分になにができるか。児童館を退職してからの3年半、混沌と悩み続けていたことを交通整理をしながら確認していく。
 そんなようなことはさんざんやった、繰り返しまた悩んでも仕方あるまい・・・と思うのだが、ただ、いつものお悩みと違うのはここでは一緒に悩んでいる仲間がいるということ。
 一人一人の方向性が違っても、参加者誰もが自分の好きなことを、自分が大切なことを見つけたいという思いは同じで、その思いがエネルギーとなりその場の雰囲気を作っていく。それを強く感じたのは、最後のワーク。といっても、昼食を食べながらのおしゃべりなんだけどね。
 そこで、自分のことでも人のことでも何かできそうなアイディアが自然と出てきた。私の彼へのアイディアがいっぱい出てきて、講師の塩見さんが私の顔を見て「ビルが建ちそうだよ」と。ふふ、頑張れ〜。
 さて、私はというと何か特定なもの(看護婦とか保母さんとか)になるより、自分ができそうなこと、やれそうなことをその都度やっていけば良いんじゃないかと思った次第。
 
 1泊2日のプログラムが終わり、綾部の駅でみんなと別れて彼と二人、もう1泊するために宿の「素のまんま」にもどるのだけど、今度は車のお迎えはなし。綾部からバスに乗って「大町バスターミナル」まで行って、そこから予約制乗合いタクシーに乗り「市野瀬」というところで降りて、さらに歩いて20分。やはり遠いな(-_-;)
 でも宿に着いたら、キヌ枝さんがお風呂を沸かしてくれていました\(^o^)/わ〜い。
 それから、夕飯を食べたりおしゃべりしたりするのだけど、なんか頭は「なにか好きなことで金になりそうなことはないか、人の役に立てそうなことはないか」とくるくる回っていて、ほっとアイディアがわいてくる。
 のどかなところで、おいしい食事をして、自分の好きなことに思いをめぐらせ脳が喜んでいるのかな。頑張れ、うさぎの脳みそ!
                
                 キヌ枝さんが作ったおみやげのピーマン 

  さて、あれから1ヶ月たったけど、湧き出たアイディアを実行に移す1歩を歩き出せず、日々生活に流されております。それでも、綾部で考えたこととかアイディアは生活の中でいつもひっかかりを持って、何かしなくてはと頭から離れることはありません。
 みんな、どうしているのかな?綾部の秋は深まっているのかな?そんなことを思いながらこの日記を書きました。
 お世話になった塩見さん、ほっとする場を提供してくれたキヌ枝さんありがとうございました。それからこの機会に出会った夢いっぱいの素敵な皆様、これからもよろしくお願いします。
 今回参加した「半農半Xデザインスクール」は今年11月、12月にも開かれるようです。興味のある方はれっつ、クリック!
↓半農半X研究所へ

 
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