松の実食べて、りすになる


                                             2012.5.19-20



5月19日(土)
久しぶりにマイパワースポットの清里へ行こうと、彼と2人朝早くに電車に乗った。
八王子から松本行きの鈍行に乗って、南アルプスを見ながら小淵沢へ。


小淵沢から小海線の臨時列車に乗り、9時40分には清里に着いた。

まずは、駅から歩いて清泉寮パン工房でランチのパンを買う。

かわいい店構え。


天気が良く八ヶ岳がお花の向こうに見える。

良いにおいがする焼きたてのパンを持って、森を歩くが、


とうとう誘惑に耐え切れず、展望テラスでパンをつまみ食い。



この景色ですもの。
富士山、どっか〜ん。

展望テラスは清里へ行くと必ず立ち寄るところ。
景色が良いのに、観光客は少なく、のんびりと景色を眺められる。
このときも、彼と2人きりだった。うふ。

モミのエアフレッシュナー作り
森を歩いて八ヶ岳自然ふれあいセンターへ行く。
そこで、「モミのエアフレッシュナー」作りをする。

モミの木の葉をまず、ちぎって匂いをかいでみる。
ここで、「わ〜、さわやかな匂いですね〜」と感動するはずが、
あまり匂いがしないのでスタッフのYくんが焦りまくる。

モミの葉の匂いよりも、さっき食べたクランベリーパンの甘い匂いが手についているのだ。

まあ良いにおいがしたということで、
ホワイトリカーが入ったボトルにモミの葉を入れて、
ラベルを書いて以上って感じだけど、エアーフレッシュナーってこんな簡単にできるんだあとか。
清里の自然の恵みをお家に持って帰れるのは、良いよね〜とか。
モミの葉のスタンプを押したり、紙を切ったり貼ったりのラベル作りが面白いとか。
何よりも、教えてくれるスタッフのYくんが素朴な人柄で、おしゃべりが楽しかったり。
なかなか、楽しめた。

作ったばかりはまだモミの葉が緑色。


ラベルに隠れてわかりにくいけど、6日目はモミの葉の色が抜けている。
そして、かすかに森の香りがする。

2〜3週間後に香りが整って使えるようになるとか。
楽しみだなあ。

私たち的グルメランチ
さあ、お昼になってお楽しみのパンを食べる。

オリーブのフォカッチャは塩気があって、ランチにぴったり。
クランベリーパンはぎゅっと中身がつまっていて食べ応えあり。
カレーパンの中身のカレーはかなり本格派な味がする。
売店でドリンクヨーグルトを飲みながら2人で食べて、お腹いっぱいになった。

凧で翻弄する
さあ、食べたらお散歩かあと思ったら。
ごみを捨てに行った彼が、「ねえねえ、凧が借りられるよ」ってご機嫌で戻ってきた。
もう、借りるしかない。
500円で90分。身分証を見せて借りる。



嬉しくてたまらない彼。

しかし、なかなか揚がらないのだよ。
彼が言うにはこの凧は揚げるのが難しいと言われたらしい。
すぐに揚がる凧を勧められたけど、この凧を揚げたかったんだって。

私だったらぜったい簡単に揚げられる凧をお勧めどおり借りるのにな。
チャレンジャーな彼だ。

それでも、10分くらい風と格闘し、凧に翻弄されていたら揚がった。
するすると。

得意げな彼。


空高く上がる凧。

私も揚げた。
風に圧されて凧がぐいぐいと揚がろうとする、そして右へ左へ流される。
凧を使って、風と対話しているようで面白かった。

動物の気配を探しに
さあ、凧を揚げて疲れてここらで昼寝でもって思ったけど、八ヶ岳ふれあいセンターの「清里いきものガイド」に参加する。
14時から1時間くらいの散策だ。

参加者は彼と私と小学生の男の子を連れたお父さんの4人だった。
なんとこの親子、小金井から来たということで、私たちと宿が同じだった。

森を歩きながら、リスの食べ跡が残る松ぼっくりを探す。
リスが松ぼっくりの中にある松の実を食べてるために、松ぼっくりをかじるのだ。


通称エビフライ。
森の道にはけっこう落ちている。
実際リスが見れなくても、人がいない時にきっとリスがここに来て、松ぼっくりをかじっていると想像するとうれしくなる。

彼は松ぼっくりの松の実をほじくりだして食べておいしいと喜んでいた。りすか。

あと、広場で鹿の落し物を探した。
糞。コロコロの糞。
それはすぐに見つかるんだけどね、毛やら角やらが見つかる時があるらしい。
う〜ん、見つけたかったなあ。

で、次の日売店の前の広場で彼が鹿の毛を見つけた。
「何かないかな〜」って探すより、ふとした時に見つかるようで。

これが鹿の毛。
私たちが昼寝をしたところも、鹿たちが遊びに来ていたんだねえ。

このいきものガイド、ガイド役のスタッフが和やかなおねえさん。
ゆる〜い雰囲気で参加した子どもも自由に楽しんでいた。

ああ、気持ちよい森にいると、穏やかになれるのかなあ。

バスに乗って、清里山荘へ
本日の宿は小金井市立清里山荘だ。
清里駅から歩いて50分だが、もう歩きつかれた私たちは清里駅にもどって、バスに乗った。
バスに乗ったら10分以内で、宿の近くのバス停に着く。

この山荘、小金井市民は1泊1,500円(素泊まり)で泊ることができる。
食事が朝夕ついて3,600円(1泊2食つき)とかなりお得だ。
私たちが泊った部屋は12畳でトイレ洗面台付のきれいな部屋だった。

ただ、難点は会う人がだいたい小金井市民だということ。
ほら、旅の宿の楽しみってあるじゃないですか。
「何所から来ました?」
「へ〜、北海道からですか」
こんな会話ができない他は、かなり快適な宿だ。

泊っていたのは親子が多かった。
次の日に親子で参加の遠足イベントがあるようだった。

縦な土星を見る
泊った夜は宿のイベント「天体教室」があった。
あいにくの曇り空で、会議室で今頃の星座の話など聞いたけど、やはり星をみた〜い。
話の最後に天体望遠鏡を見学したい人はどうぞと言われたので、天体望遠鏡を見に行ったら、見られるかもと土星に合わせてくれた。
望遠鏡をのぞくと、なんと絵のように輪がついた土星が見えるではないか!
狂喜乱舞♪でも、なぜか土星が縦になっている。
でも、宇宙では縦も横もないんだあ。
星空が見えなかった残念な気持ちがいっきに吹き飛び、感謝感謝で天体観測所を後にして寝た。


清里山荘

5月20日(日)
川俣渓谷を散歩する
清里へ行くといつも吐竜の滝に行くのだが、今回は通行止めの箇所があって遊歩道が歩けず。
仕方なく、滝によらない短いコースを歩いたが、かえってのんびり清流や木々を味わうことになりリフレッシュできた。

清流のさわさわという音が心地よく、新緑が鮮やかだ。

足湯で小さいお友だちに囲まれる
清里と言えば清泉寮のソフトクリームだが、ソフトクリームを売っているジャージーハットに足湯ができた。
で、渓谷散歩で疲れた足を癒すのにさっそく入った。
私たちが入ろうとしたときは誰も入っていなかったが、だんだんと人が多くなってきた。
しかも子どもばっかり。

足湯はジェットバスになって、その泡が子どもには面白いようで、泡をすくってはうっとりしている子がいた。

こんな景色を見ながら入れる足湯は幸せだ。
そして、今日もお気に入りのパンを買ってきて、売店のスープとともにいただく。
その後、広場で彼とがっつりお昼寝。
良く遊んだ。
テレテレと駅に戻り、隣の甲斐大泉駅の近くのパノラマの湯で汗を流す。
小海線で小淵沢まで行き小淵沢からは「ホリデー快速ビューやまなし」に乗った。
この列車は普通の鈍行と違い、2階建てでボックスシートになっていて旅気分な乗り心地だ。
しかも普通乗車券で乗ることができる。
旅の終わりは寂しいものだが、快適な列車でポテトチップスをいただきながらビールを飲んで、楽しめた。
              
清里は春になったばかりだそうで、桜が咲いていた。
花が咲いているのを見ては立ち止まり、鳥の声を聴いては姿を探した。
山をぼ〜っと眺めながらソフトクリームをなめた。
清流の中に魚を見つけた。
動物が住む森は、人間にとっても気持ちよい。
そんな森でいつか暮らしたいと思った。

        
                      清里山荘に遊びに来たヒヨくん

旅日記



home ● プロフィール ● 旅日記 ● うさぎコレクション ● 私の絵 ● 雑記帳 ● ブログ・うさぎくらぶ