島の正月 神津島
                                      2008.1.1〜1.3

今年は元旦からぶ〜んと飛行機に乗って神津島に渡りました。
島の正月は、港のお祭りがあって、めでたい魚を食べて、景色が良くてなかなかよろし。
そんな旅の紹介です。

2008年1月1日

【飛行機ぶ〜ん】
今回の旅の目的は飛行機に乗ること。
調布飛行場から旅たつ飛行機を見るのがいつものデートコースになっていて、「いつか乗りたいね」って彼と話していたのよ。
彼の家から飛行場までは歩いて30分ほど。
元旦の朝をテクテクと歩くのですが、非常に寒かったです。

さ、飛行場に着きました。
預ける荷物の重量をはかるのですが、きっちりとオーバー分は追加料金をとられました。
5キロまで無料で神津島だと超過1キロにつき290円です。
体重も申告するのですが、こちらは超過料金はないようで。でも、ちょっと少なめに書いておいた。

機内はこんな感じ。
狭いです。
飛行場の職員に手を振りながらいざ飛び立ちます。
下の景色は住宅地。
ああ、元旦の東京だ。
住宅地が下に見えるって、なんだか恐いね。
景色はとってもよく見えて、ども客も窓の外をのぞいているのが子供の遠足みたいでかわいい。
私は左に乗ったので、千葉とか見えたけど、右に乗った彼は富士山とか江ノ島が見えてちょっと羨ましい。
(彼が撮りました)
でも、左からはばっちり伊豆七島が見えた。

去年のお正月に行った大島。
山が男前だ!
利島。かわいいぞ。
いよいよ、神津島の到着です。町が見えます。
で、揺れる。
かなり恐い。
気持ち悪くなって、ちょっと吐いた。

 やっと着陸。ほ〜っやれやれ。

 島の人いわく「この飛行機は落ちない」力強いお言葉、ありがとうございます。
しかしそれは揺れている飛行機の中で聞きたかった・・・。

民宿「中村屋」さんの車を見つけて、乗り込む。いざ、宿へ。
しかし、くねくねの道が悪いのか、運転が荒っぽいのか、またすぐに気持ち悪くなって着いたときにはよれよれだった。

部屋のほっとカーペットでぬくぬくしながらしばし休憩。

【うわさの強風】
 一昨年、10月に初めて神津島を訪れたとき、お土産やさんに「冬は風が強いよ」と聞いていたけど、本当に風が強いのよ。

 天上山に登ったんだけど、風が強くてのんびり風景も見ていられない。
 冬だから空気が澄んでいて、景色は良く島々が見えるのだけどね。

手前の平べったい島が式根島。大きいのが新島。


強風でもうひとつまいってしまったのが、露天風呂。
水着で入るのだけど、内風呂から水着のまま露天風呂にたどり着くのが寒くてたまらない。
さらに、内風呂から近い露天風呂と、そこからちょっと歩いて階段を上り絶景露天風呂に行くまでの寒いこと!一度近くの露天風呂に入って、濡れた体に風が吹くのよ。
かなり根性がないと移動できません。
で、絶景風呂から見る海はどど〜んと荒れているんだな。

 お湯はちょっとぬるめ。時々、温泉の人が温度計を持って、湯加減を測りに来る。
「どうですか?」って訊いてくれるけど、外の気温に左右されるらしく「これ以上熱くならないんだけどね」って困ったように答えていたよ。
さて、ここの露天風呂は混浴で、の〜びりと海を見ながら彼と温泉に入るのは幸せ。
しかし、彼は綺麗な水着のお姉さんを希望していたようで。でも露天風呂は昔のお姉さんばかりで、ちょっとがっかりしておりました。

風が強いのは寒くて嫌なのですが、風を楽しんでいる人もいるようで。
この荒れた天気を利用して、波乗りに来たサーファーがいたよ。
凧揚げ大会もあるようですし。こりゃ、凧も良くあがりそうな強風です。たくましいな〜。

2008年1月 2日
【海の男はかっこいい♪乗り始め】 
 今日は「乗り始め」という行事が多幸湾であるので、民宿の人が朝食後車で連れて行ってくれました。
袋を持って港に島の人やら観光客が集まっております。

船の前にはもう人垣ができています。
特にお偉い方の挨拶があるわけでもなく、なにげなく始まる。うん、いいかんじだ。
船の上からみかんやら、お菓子やら、おひねりが投げられます。
わ、来た来た。
始まる前は、「子どもの前に並ぶのはどんなものかと」言っていたのに、始まってしまえば、幼児と地面に落ちている金平糖を取り合い。
情けないったらありゃしない。
5艘くらいの船が撒きおわったら、また場所を変えて違う船が撒き始めるの。
拾う私たちはそのたびに移動するわけ。
なぜか、漁師さんたちがお魚の作り物を持っていました。
大漁祈願かな?
大漁旗がかっこいいです。
こんなにも拾ってしまった。
大人げないかしら〜。
菓子撒きが済んだが、まだお楽しみは続いた。
秋刀魚を焼いています。
無料で配っておりました。
箸が見当たらず、猫のようにかじって食べた。
(食べ終わった後、箸発見)
もちろん、このお酒もサービス。
金粉入りのピカピカのお酒をついでくれたよ。

寒い体にしみるのよ。
うまいっ。
海の男はかっこいい。
リズム良く、順番についていく。
なんと、石臼。
ガンガンついても大丈夫。

 餅をつくのはね若い男たち。おじ様たたちは「しっかりつけ」なんて檄を飛ばして腕組みして立っているのよ。
でもって、一度おじ様たちが代わってついたりしたんだけど、リズムは合わないしヨタヨタしてるし、言い合いを始めちゃうしまるで、コミカルなんだわ。酔っ払っているのかな。見ている人たちも大笑い。
最後のほうは娘さんたちもきゃぴきゃぴついていましたよ。

つきたてのお餅ももちろん振舞われます。きな粉に餡子におろし餅〜。
あと、明日葉汁もおいしかったな。
朝食をさんざん食べたのに、いっぱい食べてしまったよ。
彼は飲みすぎた様子。 飲みすぎるほど、お酒をありがとう。
それにしても、なんて太っ腹なイベントなんだろう。
島の子どもも若者も大人もみんな楽しそうで、お正月からめでたくていいぞ。
海の恵みをいただく漁師が、先に島の人たちに振る舞いをして今年の大漁を願うのかなあ。
楽しませてもらったお礼に「今年も無事に漁ができますように、大漁でありますように」ってお祈りしました。
たかだか1時間ほどのお楽しみだけど、この「乗り始め」を味わうために、またお正月の神津島に行きたいと思います。
【いや〜ん、たかべ】
 さて。今回泊まったところは中村屋という民宿です。

こんな夕日が見える部屋にしてもらって、とてもラッキ〜。
お料理は明日葉を使ったものとか、海の幸とか。
右下の魚が「たかべ」というの。

民宿の母さんに教えてもらったのだけど、たかべという魚は夏に獲れるのだけれど冷凍しておいて、お正月に食べるめでたい魚らしいです。
なんと彼のたかべには白子が、そして私のたかべには卵がはいっておりました。
きゃ〜、いや〜ん。
2008年1月 3日
ああ、最終日。船は多幸湾から出航。
元旦よりは風がおさまり、あまり揺れずに東京まで帰って来れました。
芝浦港に着いたら、すぐに帰らずぐずぐずと港のお土産やで島の特産品をあれこれ見て、旅の余韻を味わいうのよ。
旅はなかなか終わりにしたくないもので。
レストランで明日葉そばを味わいながら、大型スクリーンに映し出されたイルカが泳ぐのを見て「今度は御蔵島に行ってイルカと泳ぎたいなあ」って見とれておりました。
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お正月といえば、沖縄の島でテントを張っておりましたが、近場の伊豆七島でのんびり温泉というのも良いものです。
「乗り始め」というお正月行事で遊ばせてもらって、お正月料理をいただいて、初詣で大吉をひいて縁起の良い年のスタートでした。神津島のかたがた、お世話様でした。

旅日記








































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