SLでGO!

          2014.1.1〜1.2
彼はSLが好きだ。
仕事をしているのかなとPCをのぞいてみると、SLの動画を見ていたりする。
ああ、あこがれのSL。
それだったら、一度乗りに行こうじゃないかと正月に行ってまいりました。

いつも旅の計画&案内係は旅好きの私だけど、今回は彼が計画をたて切符や宿を手配し、しおりを作り、案内係をしました。頑張った、彼。だって、好きなんだもんSL。

2014年。元旦。
朝。

あこがれのSLに乗りに行く

彼の計画では東小金井駅7:36の電車に乗る予定だ。
SLは1日一往復であり、乗り遅れてはいけないと早めに家を出た。
電車の運行は順調で、予定をしていた新幹線こだま(各駅停車)より早い時間の、新幹線ひかりに乗ることができた。そして、大井川鉄道の金谷駅には予定より30分ほど早く着いた。



そこで普通に切符を買おうとしたら、駅員さんが寸又峡フリー切符(3,870円12/11〜3/19の値段)を勧めてくれた。
金谷から電車・バスを使って寸又峡温泉を往復するだけで1,470円もお得だ。ありがとう、駅員さん。

金谷からSLが出発する新金谷駅まで、黄色い2両の電車に乗る。
駅のたたずまい同様レトロな感じだ。



新金谷駅にだいぶ早く着き、SL出発までに1時間半以上ある。
彼の予定でも新金谷で50分ほど余裕があり、な〜んだ、そんなにいそがなくても良かったみたい。

駅に着くと、すぐにSLが待機する場所に行った。


よくよく見ると作業員が整備している。


そんなようすを彼は熱心に写真におさめていて。
彼ばかりではなく、すごいりっぱなカメラを持っていたり、三脚を立てている鉄道ファンがずら〜っと並んで写真をとっている。
私は寒いので、早々に駅前のロコプラザというおみやげ物屋さん&休憩所に温まりに行った。

ロコプラザはおみやげ物が売っているだけでなくて、車両が置いてあったり


こんなジオラマがあって100円入れると電車が走ったりしてけっこう遊ぶことができた。


それでも、待ち遠しくてたまらない彼は早めに駅の改札口まで行く。
まだ改札はしていない改札口から駅を見ていたら、ちょうどSLがやってきた。
彼、大興奮。
そこらへんにいた子どもがホームに行きたいと、駅員さんに訴えていた。
SLと客車が接続して、やっと改札口があき入場できた。

正月らしく日の丸やお飾りをつけていたSLを、みなさんこぞって写真に撮っていた。


出発まで時間があるので、車内探検。

扇風機がなんともレトロだ。
あと、灰皿がついているのもなつかしかった。
あ、でも禁煙です。今は。

SLのお楽しみはお弁当♪
ふるさと弁当1,050円。彼が予約していたので指定席に置いてありました。



下のほうに写っている桜海老の佃煮がなんとも静岡らしくて美味しかった。

SLのお楽しみはSLおじさんのハーモニカ演奏だ。
ゆるいおしゃべりを入れながらハーモニカを演奏してくれる。
「てのひらを太陽に」がはじまった時は、彼が喜んで手をパタパタして踊りだした。
そんなゆるい雰囲気にぴったりなのが、おみやげや飲み物を売るおばちゃん。
パリッとした制服を着たきれいなお姉さんじゃないところが、いい。

弁当を食べ終えて、外を見ると街の人たちがSLを走るのを見て、笑って手を振っている。
私も彼も手を振る。
とちゅう、露天風呂から手を振っている人たちも居た。
今度来る時は露天風呂から、手を振りたいな〜。
茶畑の中や線路ぎりぎりの場所から、鉄道ファンがカメラを向けている。
SLに乗っていると、走る姿が見られないのが残念だ。

こんな煙を見るのみ。


SLに乗っているのは1時間ちょっとで、あっという間に千頭駅に着いてしまった。

寸又峡温泉ですべる

千頭駅から寸又峡行きのバスに乗る。
40分ほどで寸又峡温泉街に着いた。
荷物を宿において、夢のつり橋を渡りに行く。
温泉街から夢のつり橋をわたり展望台により戻ってくるハイキングコースがあるのだ。
天気は晴れていたのに山のほうへ入ると、みぞれのようなものが降っていた。寒い。

みぞれで、足元はぬれていて滑りやすく。
彼は急階段のところでころんで、尻餅をついたまま階段を落ちてしまった。
なかなか止まることなく、お尻で下まで落ちて行く彼の様子に、まわりにいた人もびっくり。
幸い手首辺りにアザができただけのけがだった。
山の神様、ありがとうです。

さて、怖いのは階段ではなく実はこのつり橋。

小さい頃一度わたったことがあるが、揺れるし高いし足元は狭いし、怖いという記憶がはっきりと残っている。

ちょうど小さい子どもがきゃーきゃーと怖がりながらわたっていた。
うんうん、この子たちもこの怖さをずっと忘れないのだろうな〜。

さて、夢のつり橋も渡り、温泉街に戻って町営露天風呂に入った。
400円。
露天風呂のみ。

ぬるいので、ゆっくり入られた。

さて。今日の宿は深山という民宿。
お正月というのに1泊8,400円と安い。
部屋は広くてきれいだったし、布団の上げ下げもしてくれるし、タオルやら歯ブラシも用意してあって民宿ながら至れるつくせりだ。
お料理も天ぷらや魚の塩焼き、キノコのバター焼きなど温かい物が順番に出てくるので美味しく食べられる。
いのしし鍋、酢の物、天ぷら、キノコのバター焼き、山菜の煮物、川魚の焼き物、魚の甘露煮など、とても量が多く、しかもどれもおいしい。
彼は食べすぎで、苦しがっていた。

宿のお風呂も温泉だ。
夕方入った町営露天風呂より、熱くてぬるぬるしていてなかなかいい温泉だった。
ただ、夜は9時半までしか入られない。
ちょっと残念。
朝は6時半から。朝風呂が気持ちよかった。

朝、8:55のバスで千頭駅に戻る。
で、彼はここで気がついた!
や、やばい!民宿の部屋の鍵を持ってきてしまった(T_T)

すぐに民宿に電話をかけたら、バスの運転手に渡してくださいとのこと。
バスに行ったら、運転手が不在で駅員さんにわけを話して、預かってもらった。
うんうん、みんな親切な人でよかった。

帰りはSLに乗らずに千頭駅から金谷駅までのんびり普通の電車で帰った。
普通の電車だと、手をふる人はいない。
少し寂しい。

金谷駅から東海道線に乗って、実家のある静岡駅についた。
正月なのにとても暖かかった。
静岡の実家は暖房がついていないのに、20度以上あった。

なんとなくゆるい雰囲気のSLと親切な人たちはこの温暖な気候がそうさせるんだろうな〜と思った。
SLに乗りに行くのはとても特別なことだと思っていたけれど、新金谷までのアクセスはそんなに面倒でもないし切符はネットから予約できるようだ→☆☆☆
夢のつり橋の他にまだハイキングコースはあるし、山にも登れそうなのでまた季節のいいときに行きたいねと彼と話している。
大井川鉄道の皆様、また乗りに行くのでずっとSLを残してください。
最後に彼から届いた旅のハガキです↓

       

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