2011.5.17−20
私がレイキ伝授を受けたのが1年半前。
そのときにレイキ発祥の地として紹介された京都の鞍馬寺は、いつか是非行きたいところであった。

せっかく行くんだったらお祭の時がいいなよなあ。
そうだ、5月の満月のときに開かれる「ウエサク祭」へ行こう。
♪〜♪〜(頭の中は「そうだ、京都へ行こう」のCMメロディーがエンドレスにめぐり止まらない)

今回も東京から京都までの往復はバスで、安いゲストハウスに泊る貧乏旅行だけど「お金はケチっても心は豊かに」をモットーにさて、行くぞ。

5月17日(火)
昼移動の高速バス
朝、7時50分発の高速バスへ乗るため代々木駅へむかう。

代々木駅の近くの「原島商店」というパン屋さんでサンドイッチを買う。
キャンプ用のマットをザックにくくりつけた私の格好を見て、お店おばちゃんは「山登り?」と声をかけた。
あまりにもご機嫌な笑顔で言うので否定できずに「はい」と言う。

山登りじゃないんだけど、キャンプはしないんだけど、夜中に終わるお祭の後、境内で野宿の予定でありまして。
とにかく、山登りのような旅したくだ。

バスは予定時刻より前にバスターミナルに到着して、時間通りに出発した。
2階建で3列座席。
足置きがついていたり、横幅もゆったりしていて、イスが豪華。
でもその分、車内が狭く感じる。

京都に着いたのが午後3時15分くらいか。
約7時間半の移動で時間がもったいないけれど、今夜はきっと遅くまで起きているから、移動中眠れるのは嬉しい。

京都駅からバスと電車で鞍馬寺へ

京都駅にはバスがいっぱい。
叡山鉄道の出町柳駅までバスで行きたいけれど、ああ、どこから乗れば良いのだよ。
と、迷うことなく、高速バスから降りたところの真正面に「出町柳は○乗り場」みたいな案内板があった。

出町柳駅周辺には、パン屋さんやらおにぎり屋があった、夜食はここでも買えたな。
お祭と言っても、フランクフルトやらチョコバナナの屋台など、でない。
そして、ご近所にコンビニもない山の中の寺に一晩野宿するのだから、食料は持っていかなくちゃ。
バスの休憩で3回立ち寄ったサービスエリアでおにぎりやらパンを買ったけど、いつの間にか車内で食べてなくなっているのだよねえ。

叡山鉄道出町柳駅

出町柳駅から30分ほどで鞍馬駅に着いた。

これからさらに鞍馬寺の本殿まで30分ほど登る。




赤いろうそくが緑に映える。

わくわくオロオロ ウエサク祭

本殿に6時半くらいに到着したら、地面にビニールシートを敷いて祭が始まるのを待っている人でいっぱいだった。


「心のともし灯」800円で購入。

お祭最中は撮影禁止なので、写真はない。
鞍馬寺でいただいたパンフレットによると、

五月満月祭は我が心に秘めもつ慈愛と光明と活力を輝かせ、ひとりひとりの魂のめざめを祈る祭典です。

とある。
わかるような、わからないような。

祭は1部2部3部とわかれていて、祈りを捧げたり、瞑想したりする。
午後7時から始まり、終わったのが11時30分過ぎか。

お祭をとおして、「これから生きて行くうえの気づき」とかあるのかなあと、期待して参加をしたのだが、とにかく初めての場所とお祭で、次に何が起こるのかとわくわくオロオロして、瞑想の時間でさえ自分の内面を味わうことなく、終わってしまった。

印象に残ったのは
@お祭最中に夜空に浮かんだオレンジ色の大きな満月が、神秘的できれいだった。
A本殿の地下へ参拝へ行ったときに、ところどころにマントラを唱えながら参拝者を見守ってくれている人がいて、その声に癒された。
Bマントラを聞きながら、月に向かって座り瞑想する時間が心地よかった。

ああ、私は本当にマントラが好きなんだよねえ。
そして、月の光を浴びて瞑想するなんて、お月様好きの私には最高の幸せだった。

次に参加したら、もっと深くこの祭の意味を理解できるようになるのかもしれない。
そして、この場で感じるものが、もっと違うものになっているのかな。
また、ウエサク祭に参加したいと思った。




さて、お祭の終了後。
境内にキャンプ用マットを敷いて、寝袋に包まる。
小さな使い捨てカイロを8個張って、長袖にフリースのベストと登山用の雨具を着て寝たので、寒くはなかった。
でも、空気に触れる顔は寒くて、マスクを持っていったほうが良かったかも。
外で、月の光を浴びながら夜を過ごすなんで、なかなか出来ない経験だ。
しかも、どこからかお線香のいい匂いもする。
眠いけど、月を見ていたい。



祭の3部でともされた火を囲んで、ずっと話している人たちもいた。
その話し声が気になりながらも、すぐに眠ってしまった。

時々目が覚めては月が移動しているのを確かめた。
月が山影に沈んで行くのが寂しかった。

朝、4時過ぎにはもうしらじらと明けてきた。
持ってきたあんぱんをほおばる。



叡山鉄道の始発に合わせて、山を下りる人たちが動き出した。
お寺の鐘の音が鳴る。
本堂の前でお経を唱えている人の声がする。
寒くて、火のそばに行ってみる。

もう灰になっていたけれど、まだあたたかかった。


昨夜から点いていたろうそくはまだ灯っていた。


6時頃、山を下りた。





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