5月19日(木)
めざましの音で起きた。しかも2回も鳴った。私以外の宿泊者の目覚ましだ。
月光荘のお泊りは旅人の私と、ここに住むように泊っていて、お仕事をしている男性2人だったようだ。
1人は黙って去って行ったが、もう1人のスーツを着たお兄さんは、「行ってらっしゃい」というと、「行ってきます」と言い。
何度も「行ってきます」と言っていたので、私も何度も「行ってらっしゃい」を言った。
「行ってきます」「いってらっしゃい」うん。人生の基本だな。

さあ、今日は再び鞍馬寺へ行こう。

今度は月光荘の近くのバス停から、バスで出町柳駅に向かう。
バスの中で1日乗車券500円を買う。

荷物を出町柳駅のロッカーに預け、電車に乗った。
車内はハイキング客で賑わっていた。


貴船神社のご神木

まずは貴船口で下りて、貴船神社へ向かう。

駅に地元の小学生が作った案内ポスターがあった。

心、温まるじゃないか。
貴船神社までは駅から30分ほど歩く予定だけど、のっけからこの清流ですもの。
喜んで歩きます♪
え、恋の道♪

恋に破れては涙していた頃の、昔の私を連れてきてあげたい。
蛍岩
蛍の名所だそうです。
きれいだろうな〜。
こんな具合に散歩道の途中に見所があるので、楽しめた。

30分のお散歩、あっという間。
貴船神社に着いた〜。
参道をあがって行くと、
桂のご神木
緑が鮮やか。
水の神様を祀る貴船神社の神水。
水みくじは水につけると文字が浮き上がってくる。
ねっ。
貴船神社の奥宮へ行く途中に「相生の杉」というご神木があった。
案内板にによると
同じ根から生えた二本の杉で、相生は「相老」に通じ、夫婦共に長生きの意味。
ありがたい。
連理の杉
杉と楓が仲良ししてる。

あと、写真はないけれど結社のご神木も見事だった。
貴船神社で次々と会うご神木で、巨木好きの私はもうお腹いっぱい。大満足。
だけど、今日の目的は鞍馬寺。
けっこう歩いてへロヘロだけど、西門から鞍馬山へ入山だあ。
今にも動き出しそうな木を見つけた。
どこに進むのだろうか、この木。
龍みたいだ。
貴船神社側から入山したので、しばらく歩いて最初にたどり着いたのが奥の院。
奥の院はどんなにかひっそりと、神秘的なのだろうと、想像していたけれど、ハイキングの団体さんがランチをしていて、それはにぎやかだった。
それならと、私も座っておにぎりを食べる。
鞍馬山のハイキングは始まったばかりで、ウエサク祭が行われた本殿までまだまだ続く。
不動堂の前の池。
蛙がこっこっこっと鳴いていた。
大杉苑瞑想道場の木のベンチ
ひたすら、ここで瞑想していたいところ。
霊宝殿の3階の「仏像奉安室」
私が訪ねた時には誰もいなくて、神々しくて何か結界がはってあるような。
入ってはいけないような雰囲気に、足が止まった。
その部屋に座卓があり、訪問者が感想など自由に書きこめるノートが置いてある。
仏像に見つめられて、この雰囲気では、ただただ「ありがとうございます」と書くしかなかった。
鐘楼

やさしく静かについてみた。
前の人が鳴らした音より、自分の出した音はちょっと乱暴だと思い、ちょいと傷つく。。
本殿金堂がやっと見えた。
17日にウエサク祭で来た所だと、ほっとする。
祭りの夜や次の朝の雰囲気とは違い、明るくてフレンドリーな感じがする。
そこで、改めてお参りをして、お守りやらお香やら本を買って、鞍馬駅のほうへ降りていった。
由岐神社の大杉

ああ、もうすぐ鞍馬山もおしまいだなあと、だいぶ山を下りたところで、この大杉に会った。
最後に私の好きな巨木に会わせてありがとう。
鞍馬駅について、送迎バスで鞍馬温泉へ。
露天風呂に浸かり汗をながす。
帰り、鞍馬温泉から駅までは、昔風のたたずまいが残る町並みをみながら歩いた。
駅に着いたのが5時半くらいで、もう駅前のおみやげ物屋がしまっていて、ショック。
送迎バスに乗る前に、寄っておけば良かった。
出町柳駅にもどったのが午後6時ごろ。
夜行のバスは夜の11時発だ。
それまでどうしよう、時間をもてあましちゃうかなあと思っていたけれど、京都の町を歩いて夕飯を食べて、駅前のカフェでなごんでいたら、時間になった。
京都の町でタイ料理を食べた。
ああ、チェンマイへ行きたいな〜。
                      
この、日記を書きながら、「そうだ、京都へ行こう」ののりで、まだ一度も行った事のない鞍馬寺のウエサク祭へ行き、鞍馬山は奥の院から歩き、すべてのコースは逆じゃなかったと猛反省した。
鞍馬山に入るとき西門でいただいたパンフレットには「鞍馬山は、毎日を明るく正しく元気よく積極的に生きぬくための活力を、本尊である尊天からいただくための道場である。本来、いつでもどこにでも存在する尊天の活力が、特にこの鞍馬山には満ち満ちているからである。」とある。
うん。これならわかる気がする。
きっとウエサク祭って、「毎日明るく正しく元気よく積極的に生きぬくための活力」がいつもより、いっぱい満ちる晩に、みんなそんなふうに生きるために祈る祭りなんだろうなあ。
そして、今度行く時は、鞍馬駅のほうの仁王門からはいり、本殿をお参りしてから奥の院へ向かおう。

                 

この旅日記を書きながら、森や蛙の声やすがすがしい空気を思い出し、また鞍馬山に行きたくなった。
パワースポットといわれる神社や寺へ行って、瞑想したりヒーリングしたいと思ってもなかなか落ち着いてする場所がないけれど、鞍馬山は御堂内や外にベンチがあって、そこで瞑想したりヒーリングができるのが良い。

なんとなく行きたくなる私のパワースポットは、波照間島のニシハマや清里の清泉寮前の広場や明治神宮だったりするけど、鞍馬山もこれから何度も通うことになりそうだ。
そして、また月光荘へ泊って、こたつに入りながら外をながめたとき、小学生がおしゃべりしながら歩いていたり、おじさんが自転車をのんびりこいでいて欲しいと思った。

   

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