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崖をひたすらよじ登る
朝、同じ部屋になったおばちゃんズが
「月が出ている」と話しだし、起きました。
(T_T)
おいおいおいおい。
まだ、4時前だよ。
起きてしまったので少し早いけど支度をして
お弁当を食べます。
暗い食堂前のテーブルでヘッドランプをつけて、いただきました。
こい味つけで、おいしかったです。
4時半過ぎに出発。もう、明るいのでヘッドランプなしで歩けそうです。
歩いていくうちにどんどん明るくなり、乗鞍(正面)がきれいに見えてきました。
紀美子平までの重太郎新道は、ほとんど岩場で
時々、長い梯子や鎖場があります。
緊張が続きます。
休憩をしたときに、彼がヘルメットを忘れました。
登ってきたけわしい道を引き返して取りに行きました。
ゆっくりと先を行く私を
「おまえ~、おまえ~」
と、追いかけてきました。
カモシカの立場でカモシカになったり
ブロッケン現象を見つけたり。
花をめでたりしながらも
必死で前に進みます。
歩き始めて3時間半。
紀美子平に着きました。
思ったより、狭い(>_<)
ここで、荷物を置いて前穂高岳へ登りに行きます。
ここからは、ずっと岩場をよじ登る感じ。
地図では登り30分だけど、45分ほどかけて
やっと山頂に着きました。
きつかった~
少し青空がのぞいているものの、ほとんど霧の中で何も見えません。
ああ。
帰りはお尻を岩にのせながら、ずりずりとおりました。
往復1時間半。
地図のコースタイムは登り30分、下り20分。
疲れていたし、山頂で休憩したから時間がかかっても仕方ないか。
前穂から下りてきたら、うっすら頭痛がします。
高山病か・・・(-_-)
涸沢が見えました。
すれ違った登山者から、ライチョウがいるよって教えてもらいました。
夏のライチョウは茶色で、風景に紛れてほとんど見えません。
ただ、ぱたぱたと飛んだ(降りた?)のでわかりました。
親子でいました。
ここです↓1匹しか写ってませんが。
感動(T_T)
時々雲が切れて山が見えます。
ライチョウや景色はうれしいけれど
とにかくこんな岩場の急登が続き、緊張と疲労マックス。
朝歩き始めて7時間半。
12時すぎにとうとう、奥穂高岳にたどり着きました。
山の案内板があるものの、霧でな~んにも見えません(T_T)
山の神様に「ここに来れてありがとう」と、お参りしました。
ゆっくり休憩して12時半前に出発。
あとは、下りだけだ~と歩いていたら
すれ違う人が、
「山小屋の前は気を付けてね」
と、声をかけてくれました。
これだ( ゚Д゚)
上のほう、鎖&はしごです。
最後の最後まで気が抜けませんでした。
山小屋について万歳です。
4時半過ぎに出発して
山小屋に到着したのが午後1時10分。
休憩入れて、8時間40分かかりました。
鎖場や長いはしごなど、怖いところもあったけど
ひとつひとつ丁寧に登れば、クリアできました。
一番怖かったのが疲れで、
疲れてくると集中力が切れるし
心が折れて、歩くのさえも嫌になりました。
頑張った自分に拍手!
彼と「えらかったよね、頑張ったよね」
って何度も互いの健闘をたたえあいました。
ほんと、無事でよかったです。
●本日の山歩き●
4:35 岳沢小屋出発
6:55 岳沢パノラマ
8:00 紀美子平
8:45 前穂高岳(休憩)
9:35 紀美子平
12:00 奥穂高岳(休憩30分)
13:10 穂高岳山荘到着
山小屋恒例彼の高山病
山小屋に入ると、昨日岳沢小屋で一緒に夕飯を食べた男性二人が
のんびりとビールを飲んでくつろいでいました。
一人は12時ころ、もう一人は12時半くらいに着いたそうです。
「早くて、すごいな~」
って言ったら、
「山登りはゆっくりと歩いて、楽しんだほうがいいよ」
って言ってくれました。
楽しむより、必死でしたが(>_<)
会えてよかった。
受付を済ませて、昼食を食べました。
すっごく濃い味のうどん。
汗をかいたので、その塩気がおいしかったです。
私も前穂を下りたあたりからほんのりと頭痛がしていたんだけど
いつも山に登ると高山病になる彼は
またもや、発症したようで。
頭が痛いと辛そうです。
彼は深呼吸をしたほうがいいんだと、
山小屋のテラスで、ラジオ体操の深呼吸の動きをしながら
ふ~は~しています。
その隣で、今回の山行中に気持ち良いところで歌おうって決めていた
「あわうた」歌いました。
意味不明の動きの彼と
下手な歌を歌う私。
むむむ
怪しすぎる二人!
笑えました。