日傘をさしたバイクが走る 
         
          チェンマイ滞在記

                                     
                                      2011.7.17−8.16

            
          
@宿に入れず途方にくれる
ここのところ、ずっと家にいた。
家で仕事をしている彼といつも一緒にいた。
だから成田で見送りの彼と別れ、一人になったとき、その状況に慣れなくてとまどった。
う〜ん。

いつも頼りにしている彼がいないのだから、しっかりしなくちゃ。
飛行機のチケットを見て、出発ゲートを探したけれど見つからない。
ないはずだ。
私が見ていたのは出発ゲートの番号ではなく、座席番号だった。
すっとこどっこい。

こんな調子なのでいちいち不安だった。
本当に飛行機はバンコクに着くのか、チェンマイ行きへ乗り換えはできるのか、空港からタクシーに乗れるのか。

バンコクの空港でまた迷った。
入国審査の列に並んで、やっと自分の番がまわってきたら、「もどれ」というふうに手で払われた。
ぱにっく。

空港内で働くそこらへんの人に「あいあむ じゃぱにーず。ちぇんまい、ちぇんまい」って言ったら、「あっち」と教えられ、無事入国できチェンマイの飛行機に乗り換えられた。
チェンマイ空港に着き、タクシーに乗り、もうここまで来たら大丈夫。
と、思ったら。

宿に着き、守衛さんに名前を告げ、「ITMの生徒だ、予約してあるはずだ」とメモとカタコトの英語で訴えたが、「知らない」と言われ。
宿に入れず。
近くのネットカフェで、予約をしてくれたITMの先生にメールするも、返事がなく。

知らない街で、夜10時すぎ。1人。
どうすればいいんじゃ〜。

日本から不安がいっぱいだったのは、こんなハプニングが待っていたからなのか。
しかたなく、近くのホテルに泊る。
ふ〜。

こんな調子で始まったチェンマイ暮らし1ヶ月。
今回の目的はITMでタイ古式マッサージを学ぶこと。
れっつ、ら〜にんぐ♪


Aチリチリ伝説を作る
次の日、ITMの先生と一緒に宿まで行ってやっとチェックインできた。
メモの名前が違っていたとか、そんな理由で入れなかったようだけど、こんな手違いチェンマイではよくあることで、1日一回はタイ人に腹がたつハプニングが起こるとか。
昨日の宿の代金は、先生が払ってくれた。
メールを見たら、昨夜先生から心配のメールが入っていた。
のっけから、お手数かけてすみません。

私が通ったITMは世界中から生徒が集まり、英語で講義が行われる。


でもって、英語ができない私が通ったのは日本語クラス。
授業は日本語クラスでも、朝の体操とかお茶の時間とか試験の時とか、英語クラスの生徒たちと交流する機会はある。
日本人でも流暢に英語をしゃべる人たちもいて、とてもうらやましかった。
でも、日本語をしゃべるアメリカ人が日本の温泉情報を教えてくれたり、「おはようございます」とあいさつすると「ありがとう」と答えてくれるインド人もいて、嬉しかったり。
日本語、タイ語、英語の絵を見て話せる会話集を指差しながら、話してくれた天使のように優しいカナダ人もいたけれど。
ああ、私はやはり英語ができるようになりたいな〜。
勉強しようっと。



ITMの一日はこんなかんじ。
朝、来たら足と手を洗い、9時から40分くらいヨガ、太極拳などの体操がある。
その後、ティータイムがあって10時から12時、1時から3時が授業。
授業が終わると、みんな大きな部屋に集まり、オナモを唱えて、自由練習が5時まで。

オナモってタイ古式マッサージの創始者シバゴ先生に捧げる祈りなのだけど、まあ、マントラ好きの私はみんなで唱えるのが気持ちよく、好きな時間だった。



日本語クラスの先生はフレンドリーなゆる〜い雰囲気をかもし出してくれる。
自己紹介のときに、「先生役」と紹介する。
褒めて育ててくれるタイプ。
私がTC(Thumb Circle 親指で円を書く)をとっさに「ちりちり」と言ってしまったら、それ以来日本語クラスではTCがちりちりになり、今も使われているとか。

3時からの自由練習は、生徒同士の練習だけど、先生が見ていてくれるので、わからないところがあれば教えてくれるし、間違っていることをしていれば直してくれる。
日本語クラスで練習相手がいなくて、イケメンフランス人とやったときはちょっとドキドキした。
あ、タトゥが彫ってある。
タトゥが彫ってある人に近づくのも怖かったのに。一緒に練習してる。むふぉ〜。

エキゾチックな顔した女の子とも練習をした。
どこの国の子だったんだろう。



そんな感じで月〜木曜日まですごし、金曜日はテストの日だ。
テストの日は朝、スアン・プアックハットという公園でいつもの体操をみんなでする。



公園の体操に出席するのもテストの点数のうちで、出席すれば+5点となる。

公園から帰った後は、フルーツ食べ放題♪



パイナップル、バナナ、ランブータン、パパイヤなど並び見ているだけで、幸せな気分になる。
あ、でも試験前だからけっこう緊張しているのだけど。
ココナツミルクをかけるマンゴーライスが美味しかった。
ちょっと塩気のあるもち米に甘いマンゴーと、とろりとしたココナツミルクが良く合うのだよ。

さて、お楽しみの後は試験。
テキストを見てもOKなのだけど、緊張する。
試験のパートナーはくじ引きで決まる。
同じ体格だったら、施術しやすいけど。
巨大ポーランド人にあたったときはちょっと怖かった。
すごく、優しいジェントルマンなんだけどね。
その試験はレベル4でつぼ押しが主な内容で、巨大ポーランド人はテキストを見ながら私の身体のつぼを探すんだけど、試験だからちょっと興奮しているのか息遣いが荒い。
は〜は〜は〜。
言葉がわからないけど、「ここかなあ」みたいな感じで何かつぶやいている。
そして、私の身体のつぼを巨大な身体で思い切り〜〜〜押す!
ひえ〜っ、痛いって思うけど、案外気持ちよい。
ほ〜っ。
ひたすらこの繰り返しで1時間弱すごした。
最後のほうは、この状況に笑えた。

英語ができない私は、英語クラスの人たちと親しくなれなかったけど、試験でパートナーになった人とはなんかすごく親しみを感じで、学校や街で会うと最高の笑顔で挨拶を交わした。
言葉が通じなくても身体を触りあうって、すごいコミュニケーションになっているんだなあ〜って思った。



テストの後の夜は日本語クラスのメンバーで打ち上げをした。
ちょっとおしゃれなタイ料理の店も美味しかったけど、タイすきの店でわいわい食べるのが楽しかった。
大人数だとお店のメニュー、全部オーダーしても食べられちゃったし、安かった。
しめはご飯を入れて卵をおとして雑炊にする。
やはり鍋料理で一番美味しいのは、しめの雑炊だ。
ふ〜。うまし。



B10バーツと30バーツの洗濯機の違い
試験が終わると、シャワーを浴びて洗濯をする。
私が滞在した宿には1回30バーツの洗濯機があったけど、同じ宿に泊っているITMのお友達から10バーツの洗濯機があると聞いて、探してみたら近所にあった。
30バーツ洗濯機の残り時間表示はあてになるけど、10バーツ洗濯機の残り時間表示はぜんぜんあてにならないし、時間がすごくかかった。
でもそんなのかまわず、10バーツ洗濯機を使った。
ベランダに持参したロープを張って、洗濯物はそこにかけた。
干しきれなくて重ねて干したが、乾いたのからとりこんでいけば、1日くらいで全部乾いた。

お水ははじめコンビニで買って、重そうに運んでいたら、宿のエレベーターで会った人に、宿の下で買えば安く買えると教えてもらった。
左が水の自動販売機。水だけ出るので、容器は必要だが1バーツで結構買える。。


各フロアーのゴミ箱の横にはホウキとちりとりがあって、ズボラな私だが毎日部屋のはき掃除をした。
朝食はパンとバナナを食べていたが、パンくずが落ちていると、すぐありが行列を作るのだ。

ありは嫌いだが、部屋に遊びに来るヤモリはかわいい。
残念ながら、鳴かないけれど。



窓の外には、電線にりすがちょろちょろ走っていた。
リスを見ると、なごんだ。


宿の近所にはネットカフェがあったけど、利用者は地元の若者たちでゲームをしていた。
残念ながら、日本語で入力できないパソコンだ。
宿のロビーに日本語が入力できるパソコンが置いてあったけど、朝は開いていないし、学校から帰るとロビーは閉まっていた。
だから、昼休みに宿に帰っては、せっせとダーリンにメールをしていた。
それと、休みの日にターペー門あたりのネットカフェに行っていた。
ここら辺は旅行者が多く、いろんな言語に対応しているパソコンがおいてある。
それにしても不便。
旅人たちは小型パソコンとか、スマホを持っていた。
ああ、私は江戸時代の旅人なのだ。そんなものは持っていない。
今度、海外へ出るときは自分専用端末を持っていこう。

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