雪は降る



朝起きたら、これですもん。
雪が積もっておりました。
今回の旅の目的はお経を聞くこと。
それなのに、寺というのにユースホステルはお勤めはしない。
だから、近くの寺辺りを散歩して、お経を遠くで聞くのみ。
むぎゅ〜。そんなのいや〜。
明日の朝はどこかでお経を聞くのだ。

さて、雪の中観光です。

寒そう。

この看板の近くで車が止まっていた。
チェーンをまくおじさん。
雪の中で格闘していたが、できなかったみたい。
電話でヘルプを呼んでいた。

まず、お参りしたのが「お助け地蔵尊」
昨日の中華料理屋のお姉さんが教えてくれた。
ひとつだけ、願いをかなえてくれるんだって。
それで、とってもよく叶えてくれるから遠くからお参りに来る人もいるようで。
もちろん、ひとつだけお願いしました。

そのすぐ近くにあるのが大門

中に居られる金剛力士像がごりっぱ。




そして歩いて、昨日、夜に行った根本大塔やら金堂を見るのだが。
寒い。寺の中は寒い。
寺に上がるために靴を脱ぎ、階段を上がるのだが。
その階段に雪が積もっている。
靴下、濡れた。
入ればごりっぱな仏像やら絵があるのだが、寒くてじっくり味わえず。
修行のような観光じゃ。
霊宝館に入り、やっとぬくぬくと暖房の中で仏像など味わう。
一息つく。

諸堂共通内拝券を買ってしまうと
その券で入れる総本山金剛峯寺・霊宝館・大師教会・大塔・金堂・徳川家霊台と自動的にまわることになる。
霊宝館の次は「大師教会」で授戒を受けるんだよねえ。
授戒を受けるには時間が決まっていて、私は11時の回を受けさせてもらう。
で、その回には私しかいない。
私一人が真っ暗いお堂に座り、神妙な気分になる。
なんか、特別な場所ですよ。真っ暗いお堂なんて。しかも一人きりだし。
そして、奥からお経が聞こえてきて僧が入ってくる。
おお、やっと聞けたぞお経。
しかも、お経、私独り占め。
ありがたいお言葉の後、名前を呼ばれてお守りをいただく。
それには殺しちゃいけないとか、不倫をしてはいけないなど「十善戒牒」というものが書いてある。
この場で、悪いことをしてはいけないよ、正しく生きなさいと約束したんだよねえ。これってきっと。
「そんな説教、受けなくてもいいや」って思うかもしれないけど、高野山で受けられる不思議体験としてお勧めです。

その後、ここで写経をする。
写経をする場所に写経の紙と筆ペンが置いてある。
それで、書くんだけどね。
はじめは丁寧に書こうって思ったけど、だんだん飽きてきて。
どうも、いけないね。この歳にしてまだまだ未熟で。
料金は書くだけなら紙代の100円だけです。
で、奉納するんだったら1000円。
私はお土産に持ち帰ったけど。う〜ん。困るね。どうしよう。この写経。しまっておく適当な場所がない。
1000円払っても奉納したほうが良かったかも。

お授戒とか写経ですっかりここのお坊様が優しくてフレンドリーだってわかった私は、ユースホステルに泊まっていること、ユースホステルは朝のお勤めはないので残念なこと、そしてここの朝のお勤めに出たいとお願いしたところ、あっさりOKがでた。
やった〜。

そんな感じで午前中は過ぎ。
午後からは道の雪も解けてきてだいぶ歩きやすくなったけど、雪景色をご覧ください↓

金剛峯寺の石庭。

雪が砂紋のまま積もっていてきれい。

奥の院の石畳の参道。

道には余り雪が残っていないけれど。

脇のお地蔵様にはまだかなり雪が残っている
     

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