1人で電車にのり伊勢市に向かう。
急にしゃきっとする。
夜になり、車窓は闇。初めてのところに夜着くのはちょっと不安だけど、また一人旅モードになる。

伊勢市駅に午後7時半くらいに着いた。
チェックインするときに、明日朝の5時から参拝を始めたいこと、自転車を借りたいことを話すと、500円払って自転車を予約して、朝そのまま自転車を借りれることにしてくれた。
わおっ。
便利♪

荷物を置いて、教えてもらった銭湯へ行く。
旭湯。

小さな露天風呂があり、そのお湯は海水だそうです。
雰囲気も流れている音楽も昭和な感じの銭湯だった。

同じ部屋の女子2人は伊勢神宮参拝を存分に味わおうとやる気むんむんで、1日の明日はおかげ横丁で朝市があって、外宮と内宮で神馬がお参りする儀式があってとどうやって楽しもうかと作戦を練っていた。
私は初めての伊勢神宮で電車の時間があるので居られるのは午後2時まで。
とりあえず。外宮と内宮をお参りすることを目標に朝早く起きるぞと、寝た。
4月1日(月)
下のベッドに寝ていた女の子も4時半くらいには起きていた。
私はとにかく荷物をまとめて、チェックアウト後の荷物置き場に移し、自転車ででかけた。
外宮のお参りは5時からで、まだ暗いのに5時前から門をあくのを待っている人がいた。
門が開いて橋を渡っているときに、ひたすら腹の空気を吐きたくなって、カーカーとしばらく吐いたらすっきりした。
場のエネルギーになじもうと、アワアワしている私のそばで、門が開くと同時に早足でお参りする人たち。
きっと地元の朔日参りの人かなあ。
お賽銭を用意してあるのか、神様の前ですばやく賽銭箱に入れて正宮、土宮、多賀宮と足早にお参りする人たちにはじめ流されていたけど。
そうだ私は初めてなんだから、ゆっくりお参りしようとガイドブックを見ながら神様に挨拶をする。
風宮は級長津彦命さまが祀られていて、「農業に大切な風雨の順調と農作物が無事に生育するための祈りが捧げられてきました」(「たびカル 伊勢神宮 きちんとおまいり」より)と、読んで、いつも野菜作りでお世話様ですとお礼を言ったら泣けてきた。
ありがとう。ありがとうです。神様。

夜もしらじらあけてきて、社の美しさや森のすがすがしさも鑑賞する余裕もやっとでてきたところで、さて、内宮へ行くぞ!
自転車で内宮へ向かうのは坂があって大変とか、遠いとか言われたけど、興奮しているのかガッツで内宮までぶんぶん自転車をとばして行けた。
内宮へお参りする前に、朔日粥食べて朝市だなと、おかげ横丁へ。
朝6時半くらいなのにもう人がいっぱいいて、すし久に並んだ。
 
お粥は体に優しくて、卵焼きがおいしかった。
その後、朔日餅を買おうと赤福本店に並んだら「もう、買えないかもしれないです」と案内の人に言われ、断念。

朝市で、お買い物をしてそうだ、お参りだと内宮へ。

五十鈴川ってきれいだよなあと手を洗い、ゆっくりと正宮へ向かう。

正宮でお参りして戻る途中、神馬に会った。


そして、気分の高揚とともに買ってしまった神棚。
けっこう大きくて、帰り道は伊勢市駅から5回も乗り換えて9時間以上の旅なのに。
きっと家の近くでも、ネットでも神棚は買えるのに。
買ってしまった神棚をひきずって木華開耶姫命がいらっしゃる子安神社で「いつもサロンでお世話になっています(サロンには浅間神社でいただいたお札があるのです)」と挨拶し。
隣の木華開耶姫命の父である大山津見神がいらっしゃる大山祇神社に「いつも木華開耶姫命様にお世話になっています」と挨拶したら、ここでも涙が止まらなくなった。
大山津見神さまは山の神。
いっぱい山に登ったときにお守りしてくださったのかな。ひたすらありがたかった。

内宮をお参りしたら9時過ぎぐらいで、人がどっと増えていた。
もう一度、おはらい町を歩いて、おみやげを買ったりカフェでぼや〜っとする。

さ、力を蓄えて宿に戻りながら、別宮にもお参りするぞ。
猿田彦神社、月読宮、倭姫宮、月夜見宮へまわった。
どこも同じような社があり、同じようであり。
でも、そのつどしみじみと嬉しくなったりお参りして良かったと思えるのは知らないだけで、いつもたくさんの神様に守られお世話になっているからかなあと思った。

昼ごはんはうどんを食べた。
もっちりとした麺がおいしくて、心もおなかも満たされた。


宿に帰ったら、こたつにごろんと寝ていた男の人が「はじめまして、オーナーのひろみちです」と挨拶してくれた。「ゆっくりしていってください」と言われ、ほっとする。
泊った宿は風見荘→☆☆☆
 
お言葉に甘え、荷物を詰め替えたり、パソコンで電車をしらべたりゆっくりしてから予定より早い13時21分の電車で神様と一緒に東京へ帰っていった。

神様のいる天河神社も伊勢神宮もそばにはきれいな川が流れていた。
緑が豊かですがすがしかった。
東京にもどって、きれいな川はなく、緑も少なくそんなところで、神様は来てくださるのか少し心配になる。
でも、今までも、きっとお世話になっていた。
神様、今までいっぱいありがとうございました。
神棚を部屋にまねき、榊を供えるとそこだけ神聖な空気が流れた。
これからもいっぱいお世話になる神様に毎日ありがとうございますと感謝して過ごそうと思った。

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