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8月5日(火)
夜の雨はたいしたこともなく。
朝3時半くらいに起きるがまだ、外は真っ暗。
パンとトマトをハムハムと食べ、明るくなるのを待つことに。
4時半くらいにテントを開けたら、明るくなっていたので急いで支度をして出発しました。


昼間賑わっていた河童橋は誰もいなくて、霧がかかって幻想的です。
穂高連峰を見上げると、岳沢小屋にあかりが灯っておりました。


今日はいっぱい歩いて、降りてきて温泉に入って3時すぎのバスに乗る予定なので急ぎます。
登山口に着いたら「クマに注意」の看板があり。

「クマに出会わないために」の3番目に
■早朝、夜間、悪天候は特に注意
と書いてある。
まさに早朝、悪天候、しかも一人で鈴はなく(>_<)
ここでひるんではいけない、そうだ歌を歌うのだと思い浮かぶのは
「ある日~森の中~くまさんに~出会った~」であり。
ああ、これではクマに会っちゃうよ。
怖いから早足になりこんな梯子も頑張って登り。

焼岳小屋に8:00くらいに着いたあ。
これはそうとう早い。登山地図に3時間半と書いてあるところを3時間くらいで歩いた♪

焼岳小屋に着くと小雨が降っていて、ちょっと休憩しました。
バナナをはむはむ。
ああ、登山地図によるとあと1時間10分で山頂じゃないか。
あと少しだと出発したが、これからが長かった。
まず、歩いてすぐに展望台というところで何も見えなくて、霧がかかっていて道がわからず。
道があると思って歩いたら、同じところにでて、そうとうビビる。
やっと登山道の目印の○をみつけ、それを見逃さないように歩く。
焼岳小屋までは迷いようがない1本道だったのだが、小屋から山頂に向かうまでの道は、石と岩のガレ場でわかりにくい。
しかも霧~。早朝なので誰もいない。
もう、泣きそう。
でもルートさえ間違わなければ山頂に着く!と信じて歩いたら、人の声が聞こえて、ほっとしましたよ。
山小屋から朝、山頂に向かった人が戻ってくる時間だったようです。
「まだまだ、遠いよ」って教えてくれた。
よけい泣きたくなる(;´Д`)
でも、いっぱい人に会うようになって
「もう少しだよ」って励ましてくれて。
火山らしく硫黄のにおいもしてきて
やっと着きました。
焼岳小屋から1時間30分かけて。長かったな~。

山頂といえば、みなさん和やかにおやつを広げて休憩をしているけれど、この視界の悪さで誰も休憩していない。
男性が一人やってきて、「写真を撮ってください」と声をかけられ。
1枚写真を撮って、さっさと降りていきました。
私も温泉、温泉♪と楽しみに降りていったら、けっこう登ってくる人がいて。
外国人にもたくさん、会いました。
さすが、上高地。人気があるんだねえ。

わかりにくいけど、ちょこっと霧が晴れて下のほうに上高地のホテルの屋根やら川が見えました。
晴れたら、いい景色だろうな~。
こんなかわいい花や
 
苔むした樹に出会って、森は楽しめたけど。

今度彼と一緒にゆっくり時間をかけて登ろうじゃないか。
それにしても、朝必死になって登って、そんなに遠さは気にならなかったけど。
帰りは下っても下っても着かないのだよ。
同じルートを帰ったのだけど、よくこれだけ登ってきたと、早朝の私を褒めてあげたい。
予定通り、8時間ほどの山歩きで、昨日入った温泉にたどり着き、ゆっくり疲れをとりました。
温泉を2時くらいに出て、キャンプ場に向かう。
朝、誰もいなかった河童橋は賑わっていて、テント場についたら
昨日声をかけてくれたオジサマが
「お帰り、天気が良くて、良かったね~」と迎えてくれた。
小雨は降っていたし、視界も良くはなかったけど。
ほとんど合羽を着ないで歩けたし、無事についたので
「はい、おかげさまで」と笑顔であいさつして、すばやくテントを撤収した。
湿ったテント、汗でぬれた衣服でザックは昨日より、ずっしりと重くなっていた(T_T)
ああ、これは想定外。
もう一頑張りして、家まで無事に帰って。
次の日、テントやらザックを干して、コッヘルを洗って登山靴の泥を落として。
1泊2日のキャンプ&登山がやっと終わりました。
いや、1週間たった今でも少々の筋肉痛があり。
体がまだまだ回復中。
去年、「来年はここでキャンプしたいなあ」と言った私の約束は果たされました。
さて、来年はどこへ登ろうかな。
山の神様、無事に私を帰してくれて、ありがとうございました。


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